【福岡】オススメの博物館6選!定番から穴場まで、現地スタッフが詳しく解説。

福岡にも博物館や美術館などたくさん存在しますが、中でも博物館はその土地の生活・文化や歴史を知ることができて非常に中身の濃い施設です。しかもその殆どは、入館料も安価もしくは無料であったりするのも嬉しいところですよね!

そこで今回は、福岡市・太宰府市内の博物館のおすすめを6つ厳選してみました!敷金不要で家具家電付き、簡単に「お試し住み」ができる博物館付近のお得なマンスリーマンションも合わせてご紹介しますので、チェックしてみて下さいね。

福岡市の博物館おすすめ①鴻臚館跡展示館

飛鳥時代から平安時代(6世紀頃〜11世紀後半)にかけて中国や朝鮮半島からの使節団との外交施設(迎賓館)であり、遣唐使や遣新羅使の宿泊所でもあった「鴻臚館」。京都や大阪にも鴻臚館は存在しましたが、その遺構が発見されたのは唯一、この福岡城跡にあるこの地のみです。

大正時代から遺物はたびたび出土していたものの、その時は正式な調査は行われず、平和台球場でまだプロ野球が行われていた1987(昭和62)年、外野席の改修工事の際に遺構が発掘されてから本格的に調査が開始されました。鴻臚館の発掘調査は1951〜1994年までに11次まで行われ、現在もなお、鴻臚北館と考えられる遺構を中心に発掘は進行中です。

飛鳥時代から平安時代初頭までは前身の「筑紫館(つくしのむろつみ)」と呼ばれていましたが、平安時代の837年には「鴻臚館」として文献に登場。この頃からの役割は外交から貿易拠点に変わり、11世紀半ばまで海外(主に中国や新羅など)との交渉窓口として重要な役割を担いました。

鴻臚館跡展示館では、出土した中国や新羅・高麗産の陶磁器、イスラム系陶器やペルシャ系ガラス器などのほか、トイレの遺構や木簡(もっかん)、トイレットペーパー代わりの籌木(ちゅうぎ)なども展示。発掘の現場や復元された建物から当時の様子に思いを馳せることができます。

これだけの内容が詰まっていながら、無料で観覧できるのはお得です。福岡城とセットでガイドさんに案内してもらえるツアーもありますよ!その場合は5日前までに、すぐそばにある「福岡城むかし探訪館」に電話で事前予約する必要があります。

詳細情報

店舗名:鴻臚館跡展示館(福岡城むかし探訪館)
所在地:〒810-0043 福岡県福岡市中央区城内1
アクセス:地下鉄空港線 赤坂駅から徒歩約8分
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで) ※年末年始は休館
入館料:無料
駐車場:なし(周辺にコインパーキング有り)

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太宰府市の博物館おすすめ②九州国立博物館

2005年に開館した九州国立博物館は太宰府天満宮裏手の丘陵地に建設された歴史博物館で、東京・京都・奈良に次いで国内で4番目にできた九州最大級の国立博物館です。他の3つの国立博物館が美術系であるのに対し、九州国立博物館は歴史系。旧石器時代(約4万年前~約1万6,500万年前)から近世末期(幕末頃)までの日本の文化に焦点を当てています。

太宰府天満宮の初詣参拝者数が多いことから、九州国立博物館も元日から開館。来場者数は年間100万人以上といわれています。九州国立博物館の収蔵数は1,279件で、そのうち国宝が4件、重要文化財が42件です。このほかに個人や法人からの寄託品も数多く存在します。

1Fにメインエントランスとエントランスホール、講演会や演劇など多様な催しも可能なミュージアムホールがあり、3Fが特別展示室、4Fが常設展示室である「文化交流展示室」に。太宰府天満宮からは歩く歩道とエスカレーターでつながっており、お参りにも行けるので行ってみる価値は十分ある施設です。

紫外線をカットしつつ、自然光が入る巨大エントランス空間と自在に光を制御できる展示空間は、省エネにも配慮した新しい仕組み。国宝と重要文化財が収蔵されている収蔵庫は最適な温度・湿度管理の下で傷まないよう保管されています。

これらは厚い鉄の扉で密封されていますが、収蔵庫に窓を設けることによってそこから中を見ることができるんです!収蔵庫の中には入れませんが、窓越しにお宝の数々を見ることができるのが九州国立博物館の素晴らしさでもあります。

普段は入ることのできない博物館の裏側をボランティアスタッフが案内する「バックヤードツアー」を無料で毎週日曜14時から行っているので(約50分程)、文化財を守る大切さを分かりやすく知ることができますよ。

詳細情報

店舗名:九州国立博物館
所在地:〒818-0118 福岡県太宰府市石坂4丁目7-2
アクセス:西鉄太宰府駅から徒歩約15分
営業時間:9:30~17:00(祝日以外の月曜と年末年始は休館)
入館料:大人700円
駐車場:あり(有料)

福岡市の博物館おすすめ③西南学院大学博物館

早良区の西新にある私立大学の西南学院大学はプロテスタント系バプテスト派の学校で、こちらの博物館は主に、キリスト教やユダヤ教に関連する資料や、イコン(聖像)、宗教儀礼で用いる道具、日本でのキリシタン信仰、創立者のC.K.ドージャーに関するものなどを無料で展示している施設です。

蔦の絡まる赤レンガの味わい深い建物は県の有形文化財に指定されており、今から約100年前の1921(大正10)年に完成、2006(平成18)年5月に大学博物館として開館しました。2Fの講堂(礼拝堂)と3Fの展示ギャラリーが完成当時の状態で復元されているのも見どころの1つ。展示物を通して、キリスト教の誕生と発展や聖書の民・イスラエルの歴史、文化などを知ることができます。

キリスト教美術などをテーマにした企画展や特別展なども定期的に行われており、キリスト教文化の理解を深めることによって学生の教育に取り組み、学内だけでなく、地域社会にも発信することを目的としているそうです。礼拝日である毎週日曜は休館で、それ以外にも、夏季休暇(8/10〜8/16)とクリスマスの12/25に行われる「キリスト降誕祭」、そして年末年始の12/28から1/5までは休館日となっています。

詳細情報

店舗名:西南学院大学博物館
所在地:〒814-0002 福岡県福岡市早良区西新3丁目13-1
アクセス:地下鉄空港線 西新駅から徒歩約3分
営業時間:10:00~18:00(日曜定休)※入館は17:30まで
入館料:無料
駐車場:なし(近隣にコインパーキング有り)

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福岡市の博物館おすすめ④板付遺跡弥生館

竪穴住居をイメージした建物が印象的な板付遺跡弥生館は国の指定史跡で、弥生時代の人々の知恵や暮らしぶりを見て学べる考古学博物館。竪穴住居や水田を復元した、日本でも最初期の環濠(かんごう)集落である「板付遺跡公園」と体験型資料館の「板付遺跡弥生館」(板付遺跡の西側)に分かれています。周囲に濠をめぐらせた低台地上の環濠集落とその周辺に広がる水田跡や墓地を通して、古代の歴史を垣間見ることができる施設です。

板付遺跡弥生館の展示内容は、季節毎に板付弥生のムラ(集落)の人々が当時どんな道具を使い、どんな生活をしていたのかが分かるよう再現。展示資料はそのほとんどが発掘資料を元に復元製作されています。

弥生館の中央には、弥生時代前期の村と水田などを精密に再現した1/100の大きさのジオラマがあり、この周りを取り囲むように、弥生人の足跡や復元土器、収穫用具などの出土遺物が展示してあります。板付遺跡の莫大な量の出土品は、弥生館のみならず、福岡市博物館でも展示されているそうです。

一方、板付遺跡の方には、木の周りに竪穴住居が数軒立っており、貯蔵穴や井戸なども見ることができます。板付遺跡は水稲耕作遺跡で、稲作の起源についても理解を深める機会になりますよ。板付遺跡公園では、復元された水田で田植えや収穫等のイベントも行われており、密かに人気を集めています。

詳細情報

店舗名:板付遺跡弥生館
所在地:〒812-0888 福岡県福岡市博多区板付3丁目21-1
アクセス:JR笹原駅から徒歩約23分/自転車で約10分
営業時間:9:00~17:00(入館は16時半まで)
入館料:無料
駐車場:無料駐車場あり

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福岡市の博物館おすすめ⑤福岡市博物館

1989(平成元)年の「アジア太平洋博覧会」のテーマ館として建設され、博覧会終了後の1990(平成2)年に正式に開館した百道浜(ももちはま)の福岡市博物館は、福岡市を代表する博物館です。館内では、志賀島で発見された国宝の「金印」や、黒田節で有名な天下三名槍「日本号」のほか、福岡藩主・黒田家ゆかりの所蔵品などを展示。

板付遺跡や鴻臚館など主に福岡市内の遺跡から発掘された遺物の展示も行われています。常設展の観覧料は大人200円で、展示物を通して福岡の歴史と民俗を窺い知ることができ、じっくり見ると、ざっと1〜2時間はかかるぐらい濃い内容といえるでしょう。

博物館の2Fに一時的に移転・開館した「はかた伝統工芸館」も見どころの1つ!博多人形や博多織、博多鋏、マルティグラス、今宿人形など、博多の伝統工芸品を展示・紹介しています。非常に造りが細やかな博多人形や、着物や帯、スカーフなどで表現したおしゃれな博多織、立体的な「博多おきあげ」など、ついつい欲しくなるような作品の数々。販売コーナーでは、伝統工芸品を購入することもできます。

イベントでは、市内の伝統工芸品のほかにも県内のものや、大分や熊本といった周辺県のオリジナル作品が展示・販売されるなど、選択肢も豊富です。博多織、博多人形の実演や博多人形の絵付け体験等のワークショップも行われています。はかた伝統工芸館の入場料は無料です。

詳細情報

店舗名:福岡市博物館
所在地:〒814-0001 福岡市早良区百道浜3丁目1番1号
アクセス:地下鉄空港線 西新駅から徒歩約13分
営業時間:9:30~17:30(入館は17時まで/月曜定休)※年末年始の12/28~1/4も休館
入館料:常設展は大人200円
駐車場:無料駐車場あり(250台)

福岡市の博物館おすすめ⑥福岡市下水道博物館

博多区の「キャナルシティ博多」そばにある福岡市下水道博物館(ぼんプラザ)は、普段何となくしか知らない下水道のしくみや歴史、生活排水や雨水がどのように処理され、再利用されていくのかや、バイオガスから水素(燃料電池自動車用)の製造過程までをプロジェクションマッピングや動画、ゲームなどを通して分かりやすく説明展示する施設です。

非接触センサーで操作できるので、手を触れずに安心して楽しむことができます。今は地下鉄祇園駅か中洲川端駅から歩いてもそんなにかかりませんが、2022年3月に地下鉄七隈線の「櫛田神社前駅」が開通すれば、駅からすぐです。館内には、オリジナルデザインのマンホールギャラリーも設けられており、福岡ソフトバンクホークスのオリジナルデザインのマンホールの蓋なども見れますよ。

福岡市は1978(昭和53)年の大渇水で長期的な給水制限を経験。1999(平成11)年の台風では御笠川(みかさがわ)が氾濫し、博多駅から大博通りにかけて川と化すなど、地下水害が起こった経験も教訓に、下水を循環利用させる技術革新がいち早く進みました。また、微生物を使って汚れた水をきれいにしてリサイクルする工程なども分かり、無料にもかかわらず内容の濃い博物館です。

詳細情報

店舗名:福岡市下水道博物館
所在地:〒812-0038 福岡県福岡市博多区祇園町8-3
アクセス:地下鉄空港線 祇園駅から徒歩約6分
営業時間:10:00~19:00(毎月第3水曜日、年末年始は休館)
入館料:無料
駐車場:なし(近隣にコインパーキングあり)

福岡市下水道博物館・周辺/オススメ家具付きマンスリーマンション

博物館の近くに、マンスリーマンションでお試しに住みしてみませんか?

福岡のオススメ博物館で、行ってみたい場所はありますか?今回ご紹介した博物館は有名所から穴場まで。もしかしたらすでに行ったことがある場所もあるかもしれませんね。ですが毎週のように通ってみたり、企画が変わるたびに足を運んでみると、歴史の奥深さから新たな発見があったりして、楽しい日々が送れることも。

素敵な博物館の近くに住みたい方は、引っ越す前にお試し住みをしてみませんか?マンスリーマンションなら、敷金不要であらかじめ必要な家具家電が揃っています。面倒なお引っ越しは不要なため、すぐにでも博物館巡りと周辺の住み心地を体感いただけますよ。気になるエリアがある方はぜひチェックしてみてくださいね。

この記事を書いた人

きくまろ/Webライター

ライター歴:約6年、趣味:ミニチュア作り。最近ハマっていること:自然散策と神社仏閣巡り、美味しい店探し。