街歩き「丸の内」|名古屋を代表するオフィス街!名古屋城下で発展してきた下町エリアも魅力|vol44

暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は名古屋市中区に位置する丸の内駅周辺を散策しました。

ー名古屋「丸の内」は名古屋を代表するオフィス街!ー

丸の内駅から名古屋駅前のビルが見えます。

名古屋「丸の内」は、名古屋のオフィス街として有名な街です。名古屋城からも近く、商業の街として発展してきました。有名大手企業の本社も多くあります。

また、名古屋城の隣には官公庁も併設されており、丸の内には士業関連のオフィスビルも多く見られるのが特徴。平日は多くのビジネスマンが行き交う街です。さらに近年は、居住用地域としても注目されており、多くの高層マンションが建ち並んでいます。

一方で、名古屋城の側で発展してきた街ならではの下町情緒あふれる街並みも残されています。また、名古屋一古い商店街があるのも魅力のひとつ。

ビジネスマンをターゲットにした飲食店やコンビニが多い印象なので、外食やちょっとしたお買い物に困ることはないでしょう。しかしスーパーやドラッグストアが無いのが難点。生鮮食品や生活用品は、隣の伏見エリアなどまで足を運ぶ必要があります。

今回は名古屋城の築城とともに発展してきた、オフィス街と歴史ある街並みが交差する、丸の内の魅力をお届けしたいと思います。

ー「丸の内駅」はアクセスに便利だけどちょっと珍しい駅!?ー

丸の内駅の8番出口付近の様子。

丸の内駅は、名古屋市営地下鉄桜通線と鶴舞線が乗り入れている駅です。愛知県の中心である名古屋駅までは、桜通線を利用して約3分で到着します。お買い物や遊びの中心地である栄駅までは、名古屋市営地下鉄の名城線か東山線への乗り換え1回で、約10分で到着します。名古屋駅までは徒歩だと約17分かかるのですが、運動がてらに歩くのにはちょうど良い距離ですね。

鶴舞線のホームの様子。

鶴舞線は南北に、桜通線は東西に走っています。ホームはどちらも1面2線を有する島式ホーム。桜通線には可動式ホーム柵が設置されているので、安心して利用できるのが嬉しいポイント。どちらの地下鉄も、階段・エスカレーター・エレベーターを利用してホームから地上まで出られますよ。

距離がある?!鶴舞線から桜通線への連絡通路。

ただし、桜通線と鶴舞線の乗り換え駅とはいえ、乗り換えにはかなりの距離があることでもちょっとした有名な駅です。双方への乗り換えには、徒歩でおよそ10分は見積もっても良いかと思います。

地上までのエスカレーターと階段。

また、ホームが地下深くに設置されているのも珍しいポイント。なんと名古屋市営地下鉄では最も深い24mの位置に設置されているとのこと。地上まで出るのに、階段やエスカレーターがちょっと長いかな?と感じる方も多いのではないでしょうか。

ATMが設置lれているので現金が必要な時にも便利。

駅の構内には自販機やATM、コインロッカーが設置されています。トイレも完備されているのでどなたでも安心して利用ができる駅です。

丸の内駅7番出口からすぐの場所にある「セブンイレブン 丸の内一丁目店」

広々イートイン!丸の内駅7番出口から徒歩2分の場所にある「ファミリーマート 名古屋 丸の内一丁目店」

飲食店が併設されている、丸の内8番出口から徒歩3分の場所にある「ローソン 中区 丸の内一丁目店」

丸の内駅の地上出口を出ると、コンビニがすぐあるのでとても便利です。「セブンイレブン」「ファミリーマート」「ローソン」が駅の目の前にあるので、お気に入りのコンビニでのお買い物が可能ですよ。とくに、丸の内駅7番出口を出てすぐの場所にある「ファミリーマート 名古屋 丸の内一丁目店」はイートインスペースがとても広々としています。仕事が忙しくて時間が無い時のサクッとランチに利用できそうです。

ー西側エリアー

オフィス街を西へ進むと「堀川」が見えてきます。

丸の内駅から西へ歩いていき、洗練されたオフィス街を抜けると、歴史を感じさせてくれるエリアへと入っていきます。そこには、町並み保村地区にもなっている「四間町」や、情緒あふれる飲食店や新しいカフェなど新旧のお店が交わる「円頓寺商店街」があります。

それでは丸の内駅の西側エリアを散策しましょう。

土蔵造りが並ぶ古い町並み「四間道(しけみち)」

堀川に架けられた五条橋

丸の内駅8番出口から西へ徒歩4分の場所に、「堀川」と情緒あふれる「五条橋」が見えてきます。五条橋を渡って北に進むと「四間道」に、そのまま東に進むと「円頓寺商店街」に入って行きます。

歴史を感じさせてくれる建物が建ち並んでいます。

火事でも火が燃え移らないように、広々とした道幅にしたのが名前の由来です。

どのお店も、エントランスから上品さが漂います。

まずは「四間道(しけみち)」へと立ち寄ってみましょう。四間道は、石垣の上に建つ土蔵と、軒を連ねる町屋が立ち並んでいます。ホテルや飲食店、サロンなどさまざまな店舗が軒を連ねています。どのお店も歴史ある古い町並みに溶け込んでいて、エントランスから品のある佇まい。歩いているだけでも、町の雰囲気を楽しめますよ。

四間道は元々、江戸時代に名古屋城の築城とともに商人の城下町として作られた街です。しかし、1700年に大火によって焼失したことを教訓にし、道幅を4間(約7m)に広げたのが四間道と呼ばれる由来となりました。屋根には名古屋独特の「屋根神さま」が創られている建物も見られます。疫病や火災などから守るために、祈りを込めて創られたものです。

築150年!旧森山家住宅でもある「エスプラナードギャラリー」

「エスプラナードギャラリー」のエントランス

散策していると、四間道ギャラリー「エスプラナードギャラリー」を発見しました。こちらは築150年を超える建物を再生し、ギャラリースペースとして活用されています。ジャンルを問わず、展覧会の他にもワークショップやセミナーとしての利用も可能です。

訪れた日は、滋賀県にある障がい者の方々の工房「やまなみ工房」によって個展が開かれていました。こちらのギャラリーは期間によって催し物が異なるので、さまざまな作品に出会えたり体験できたりするのが魅力ですね。

いつ訪れても飽きない「四間道ガラス館」

エスプラナードギャラリーから北へ歩いて行くと、「四間道ガラス館」が見えてきたので立ち寄ってみました。季節のガラス細工やグラスなどの食器類が販売されているお店です。訪れた日は、夏の終わり頃だったので、風鈴などの夏らしいガラス細工や、ハロウィンらしいデザインのガラス細工が販売されていました。玄関やリビングに季節もののガラス細工を飾ってみるのはいかがでしょうか。

名古屋で一番古い商店街「円頓寺商店街」

「円頓寺商店街」の入口。

四間道の北側には、東西にいくつものお店が軒を連ねている「円頓寺商店街」があります。こちらの商店街の始まりは、なんと1612年のこと。織田信長が清洲から名古屋に移るとき (「清洲越し」と言います。)に一緒についてきた商人たちの街であり、名古屋で一番古い商店街です。また、名古屋城築城の際に、堀川を運送で利用する人々の遊びの場所として発展してきた商店街ともいわれています。

レトロな喫茶店や、新しいカフェなどさまざまな新旧入り混じったお店が軒を連ねています。

和を感じる外観の日本茶カフェ「mirume」

商店街を入ってすぐの場所に、可愛い日本茶カフェ「mirume」が見えてきます。こちらのカフェでは様々なお茶を楽しめますが、特に伊勢茶がおすすめだそうです。お茶に合うチーズケーキや和菓子とともにお茶をゆっくりと楽しめます。また、お茶の葉を販売しているので、家でも本格的なお茶が楽しめますよ。休日に本格的なお茶でまったりと過ごすのも良いですね。

まだ設立してから新しい「カブキカフェ ナゴヤ座」

mirumeからどんどん東に向かって商店街の中を散策していくと、目立つお店が見えてきます。「カブキカフェ ナゴヤ座」です。2016年に名古屋の新名所として登場しました。アトラクションのような体感型の演目が特徴です。会場はコンパクトなので、観客と演者が一体感となりやすいのも嬉しいポイント。ボルテージが上がること間違い無しですよ!

老舗喫茶店が引き継がれて生まれ変わった、喫茶「なごのや」

カブキカフェ ナゴヤ座の次に見えてきたのは、喫茶「なごのや」です。こちらの喫茶店は、昭和7年から続いた老舗喫茶店をリニューアルしたお店です。外観にはレトロ感が残っています。また、ゲストハウスも併設されています。名物はタマゴサンド。どこか懐かしい落ち着いたレトロな喫茶店です。

街のシンボル「長久山円頓寺」

円頓寺商店街の中心には、円頓寺が建っています。円頓寺は江戸時代に起きた大火の後の1724年に移転してきました。円頓寺を中心に、夏には七夕祭りが、秋にはパリ祭りが開催され、どちらも大盛況だそうです。

蔵書数は愛知県内No.2!「愛知県図書館」

「愛知県図書館」の周りには木々が生い茂り、安らぎを与えてくれます。

広々とした5階建てで蔵書数が豊富!

円頓寺商店街から堀川に戻り、北に向かって10分程歩いて行きましょう。外堀や石垣と木々に囲まれた「愛知県図書館」が見えてきました。こちらの図書館はなんと5階建て。蔵書数も愛知県内の図書館ではトップクラスです。1階は大きなガラス張りになっていて開放的な空間です。

レストランやカフェも併設されているので一日中ゆっくりと読書を楽しめます。私も、仕事に使う資料を探しに訪れたことがあります。読書や仕事や勉強での調べ物に非常に便利な図書館です。

ー東側エリアー

外堀通りと伏見通りが交差する「新御園橋交差点」の景色。

オフィス街だが、木陰が多いのが嬉しい東側エリア。

丸の内の東側エリアはオフィスビルや高層マンションが立ち並び、美味しそうな飲食店やカフェが散在しています。大通りからは東に入って行くと、緑が多いのも印象的です。神社や有名老舗高級レストランもあります。

それでは、丸の内駅の東側エリアを散策しましょう。

名古屋の氏神様「那古野神社」

名古屋の氏神「那古野神社」

愛知県図書館から、外堀通りと伏見通りが交差する新御園橋交差点から東に向かいましょう。愛知県図書館から東へ徒歩約6分の場所にあるのが「那古野神社」です。那古野神社は、911年に創建され、名古屋城の総鎮守として信仰されています。また、名古屋の氏神として地元の方から祀られています。春には桜が咲き誇り、名古屋の桜の名所としても有名です。

ー名古屋で最も古い老舗料亭「河文」ー

名古屋で一番の歴史を誇る老舗料亭「河文(THE KAWABUN NAGOYA)」

那古野神社から南へ徒歩3分の場所にあるのは、「河文(THE KAWABUN NAGOYA)」です。こちらのお店では、ランチやディナーを楽しめるだけでなく、結婚式場としても利用できます。始まりはなんと江戸時代の1624年〜1644年。清洲超えによって名古屋城下町にやってきた河内屋門左衛門によって創業されました。

明治時代には総理大臣である伊藤博文も来店。超高級老舗料理店として発展してきました。年月が経ち、接待の減少による原因から、経営が悪化し、2011年には株式会社Plan・Do・Seeに経営権が譲渡されました。現在は、老舗料亭「河文」と、イタリアンレストラン「THE KAWABUN NAGOYA」が併設されています。名古屋で最も古い歴史ある老舗料理店で、特別な日のお祝いをしてみてはいかがでしょうか?

東側エリアにある飲食店

東側エリアのオフィス街の中にもチラホラと美味しそうな飲食店が見られ、オフィスワーカーで賑わっていました。その中でも気になるお店をピックアップしましたのでどうぞ。

開放的で入りやすい雰囲気の「コミュニティーカフェSei」

まずは丸の内駅4番出口から東へ徒歩4分の場所にある「コミュニティーカフェSei」です。ランチはボリュームがあってなおかつ美味しいと評判!お仕事で頑張っているオフィスワーカーの皆さんのお腹を満たしてくれています。

また、名古屋市の「子ども・若者支援地域協議会パートナー機関」に登録されているお店です。レンタルスペースでは、情報交換や交流の場として習い事やサークルにも利用可能。さらに支援機関と協力し、社会的自立に困難を有している子どもや若者を支援する活動も行っています。

オフィス街の人気店「千力」

東側エリアを散策していたらお昼過ぎにも関わらず、外にまでお客さんの賑わう声が聞こえてくるお店を発見しました。丸の内駅2番出口から東へ徒歩約3分の場所にある、天ぷら・かき揚げで人気のお店「千力」です。かき揚げ丼やエビ天丼などの丼物のお店ですが、特に、しお天丼が有名。是非とも塩でいただく天ぷらをお試しください。

ティファニーブルーの外観が可愛い「Sun5cafe」

ランチと可愛い季節のアフタヌーンティーが楽しめるのは、丸の内駅4番出口からすぐの場所にあるカフェ「Sun5cafe」です。ティファニーブルーの外観が目印!店内は可愛いブランコ席もあったり、スイーツ柄の壁画の個室があったりと女の子の好きが詰まっているフォトジェニックなお店です。

可愛いオムライスやカレーライスなどの子ども向けメニューもあるのでママランチ会にも利用できますよ。人気のアフターヌーンティーは要予約なので注意してくださいね。

ー丸の内は歴史ある街の部分を大切に残してきたオフィス街ー

今回は、名古屋市の丸の内駅のおすすめスポット街歩きをお届けしました。

丸の内駅といえば、名古屋を代表する活気あるオフィス街。有名企業の本社もたくさんあります。飲食店が豊富なので、外食には困らないでしょう。近年は、高層マンションも増えて居住地としても注目されています。通勤時間を短縮して、その分好きなことをする時間に充てても良いですよね。

また、名古屋城の南側に位置するエリアだけあり、歴史ある四間道や円頓寺商店街、那古野神社、老舗料亭があります。そんな情緒ある丸の内エリアで暮らしてみてはいかがでしょうか。

気になる街を見つけたらマンスリーマンションにお試しに住んでみるのがおすすめ!マンスリーマンションは敷金・礼金・仲介手数料無しで、家具家電から生活用品までそろっているので即入居が可能です。マンスリーマンションを利用して気になる街をリサーチしてみてはいかがでしょうか。是非ともチェックしてみてくださいね!

この記事を書いた人

吉永かなこ/Webライター

京都出身。関西大学文学部を卒業後、就職を機に愛知県へ。
ハウスメーカー勤務と子育てを経験し、現在は不動産管理会社で働きながらライターとして活動中です。宅地建物取引士。主に不動産記事と取材記事を執筆しています。
趣味は、旅行、カフェ巡り、読書、愛猫と遊ぶこと。運動不足解消にバレーボールも始めました。実際に訪れて見て感じた東海地方の魅力を皆様にたっぷりお届けします。