ネットカフェで1ヶ月以上の長期生活。実は不経済?長所・短所をまとめて紹介。

漫画が好きなだけ読めて、ドリンク飲み放題のネットカフェ。深夜でも営業しているので、終電を逃したときにはホテル代わりに使ったこともあるのではないでしょうか。またネットカフェを生活拠点にしている方も少なくありません。メディアで「ネットカフェ難民」がテーマとして取り上げられたこともあり、ネットカフェ暮らしは長期滞在の選択肢の1つと思うかもしれませんね。

今回の記事では、ネットカフェでの長期生活は不経済なのかについて、詳しく解説します。ネットカフェは一時的に過ごす場所としては、快適に思うかもしれません。しかし1ヶ月以上暮らすなら、マンスリーマンションを検討してみませんか。マンスリーマンションの魅力についても合わせてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

ネットカフェ暮らしになる2つの理由とは?

まずはなぜネットカフェ暮らしになるのか、その理由を見てみましょう。ネットカフェで暮らすきっかけは大きく分けて2つです。突発的な事情と意図せず長期的に続いてしまっていること。それぞれの詳細について、解説します。

突発的なできごとが発生したから

もともと住んでいた部屋を出るつもりはまったくなくても、突発的なできごとが発生したケース。一時的な住まいとして、ネットカフェを選ぶ方がいます。ネットカフェは、24時間いつでも開いている場所。夜間に屋外で時間を潰すよりは、室内で過ごせるため安全かつ快適ですよね。

突発的なできごとにあてはまるものには、家族や恋人との喧嘩による家出やシェアハウスでのトラブルが考えられるでしょう。「もうここには住めない」と部屋を飛び出したものの、行くあてがなかったり、友人を頼りたくても移動手段がなかったりなど。緊急性があるときに、ネットカフェが一時的な住まいとしてちょうど良い施設としての役割を担っています。

予定通りに進まず、やむを得ない状況が続いているから

やむを得ない状況が続いてしまい、ネットカフェ暮らしが長期化する方も中にはいます。たとえば、退職。退職すると寮に住み続けられず、期限までに出ていく必要があります。

会社の寮ではなく通常の賃貸物件に住んでいる方も、退職による収入源の影響を受ける場合も。安定した収入がなくなるため、家賃が払えない事態に陥る恐れもあるでしょう。大家さんや管理会社に事情を話せば、多少は猶予してもらえる可能性はありますが、いつまでも待ってもらえるものではありません。家賃が払えないとなれば、退去せざるを得ないでしょう。

賃貸物件を借りるには審査があり、その状況によりネットカフェ暮らしを送る方もいます。審査期間が想定よりも長引き、結果を待っている間に前の部屋を出ることになるケースもあるでしょう。また通ると思っていた入居審査に落ちたとき、次の住まいが見つかるまでネットカフェでの生活を選ぶことも考えられます。

「長期滞在=ホテル」ではなく、なぜネットカフェ?

一般的に長期の滞在といえば、ビジネスホテルを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。長期生活の場としてなぜネットカフェを選んでいるのか、考えられる理由をご紹介します。

ホテルの料金が高いから

ビジネスホテルの宿泊料金の高さが、一番の問題点として挙げられるでしょう。ホテルの立地や室内環境などにより料金はさまざまですが、1泊あたり5,000円前後の価格が一般的です。

ネットカフェには「宿泊料金」はありませんが、長時間滞在できる料金パックがあります。夜間に8時間の滞在で1,500円〜2,500円程度。ネットカフェならホテルに宿泊するより、約半分の値段に抑えられます。1泊だけならわずかな違いですよね。しかし1週間、10日、1ヶ月など長期化した場合を考えてみてください。積もり積もればかなりの金額です。

退職や家出など生活に余裕がない場合、抑えられるところは抑えたいと考えるのも当然ではないでしょうか。数千円で一晩過ごせるネットカフェはホテルよりとても好条件の場所といえるでしょう。

宿泊の手続きが煩わしいから

ホテルを利用するには、基本的には予約が必要です。目に入ったホテルのフロントで、今日の空き部屋の状況を聞く方法もあります。しかし、確実に泊まれる保証はありません。宿泊するなら予約しましょう。スマホから簡単に予約ができるとはいえ、それすら煩わしいと感じる人もいます。予約しても泊まらない場合はキャンセルの連絡も必要です。

手続きをする意欲が湧かないため、ホテルではなくネットカフェを選んでいるのではないでしょうか。ホテルに比べ、ネットカフェは「満室になって泊まれない」というケースはあまり見受けられません。100%の保証はなくても、かなり高い確率で泊まれるネットカフェ。予約不要で手軽に泊まりたい方のニーズに合った施設ですね。

宿泊以外の楽しみがほしいから

ホテルの部屋に入り、テレビを見ているだけでは退屈な時間ですよね。Wi-Fi環境が整ったホテルも多いので、スマホで音楽を聞いたり動画を見たりもできます。しかしできることに限りがあり、退屈してしまうでしょう。

一方でネットカフェなら、娯楽が何でもそろっています。漫画やゲーム、動画視聴など時間を潰せるものがたくさん。インターネット環境も整備されています。部屋で過ごす時間がとても有意義なものにできるのではないでしょうか。

飲み物を飲みたいとき、ホテルではお金を払ってルームサービスを使うか自分で買いに行くかをします。常にお金がかかることを意識する必要があり、宿泊費にプラスして発生する費用に頭を抱えるでしょう。しかしネットカフェには、ファミレスのようなドリンクバー付き。ソフトドリンクが飲み放題です。コーヒーや紅茶、ジュースなど飲みたいものを料金を気にせず、好きなだけ飲めますね。

ネットカフェ暮らしが魅力的に見えるポイント

ここでは、ネットカフェ暮らしが魅力的に見えるポイントをご紹介します。一時的に時間を過ごす場所と思っていたネットカフェでも、知れば知るほど「生活をするのには悪くないかも」と思うのでしょう。

お得に宿泊できる料金体系

ネットカフェの料金体系がお得感を出しています。たとえば、1時間500円で利用できるネットカフェを例に考えてみましょう。

夜間の8時間に利用するなら計算上は4,000円に。しかし、ネットカフェでは「ナイトパック」のような名称で、夜間の長時間滞在がお得にできるプランを提供しています。ナイトパックの利用で、料金が半額程度にまで抑えられるケースが多いのです。滞在時間中は外出が自由にできる店舗もあるので、気分転換や食事をしに出かけられますね。

ナイトパック以上の長期の利用を想定した料金プランもあります。1週間や2週間、1ヶ月など長期間、自由にネットカフェが使えるプランです。「フリーパス」や「1monthプラン」など、店舗によりさまざまな名称があります。自分の好きなタイミングで外出ができ、長期滞在が可能です。賃貸物件での暮らしに近い利用の仕方ができるのではないでしょうか。

足が伸ばせる部屋のタイプあり

ネットカフェは、足が伸ばせる部屋があります。靴を脱いでマットが敷かれた床の上がるフラットタイプの部屋が、長期滞在にピッタリです。リクライニング席は椅子に座るタイプのため、常に座ったまま。ずっと同じ姿勢では、体が疲れてしまいますよね。寝転がったり座ったりが自由にできるフラットタイプの部屋がおすすめです。体勢を変えると、気分転換にもなりますね。

部屋の構造はオープン席・半個室席・個室席と分かれています。オープン席は仕切りがなく、開放感が魅力のスペース。ファミレスやカフェの席のイメージです。

しかし人が常に周辺をウロウロするので、体を休めるのには向いていません。ブース席とよばれている半個室席か完全個室席が長期滞在には向いているでしょう。ブース席は、パーティションで区切られているため、外の通路からは中が見えにくい作りをしています。ブース席なら、完全な個室ではないものの周囲から独立した空間なので、長期滞在もしやすい場所です。

必要最低限の暮らしができる設備が整った店舗もある

ネットカフェは漫画とパソコン、ドリンクバー、トイレぐらいしかない施設だと思っていませんか。確かに、ドリンクバーやトイレしか設備がなければ、暮らすにはかなり不便な住環境です。

しかしネットカフェの中には、シャワーやミニ冷蔵庫、洗濯機(コインランドリー)付きの店舗もあるのです。シャワーがあれば、体を清潔に保つことができます。冷蔵庫があれば、少しだけでも買い置きが可能に。洗濯機もネットカフェの中にあれば、わざわざ外のコインランドリー店まで出向く手間が省けます。

必要最低限の暮らしができる設備の整ったところを選べば、ネットカフェでの長期滞在も可能でしょう。利用できる設備の使用料金は、店舗により異なるので事前にチェックが必要です。通常の賃貸物件で暮らすと、どんなに節約をしても水道光熱費はかかるもの。その点を考慮すると、ネットカフェでシャワーや洗濯機などを活用するのは、悪くない選択といえるかもしれません。

ネットカフェに長期滞在するデメリット

ネットカフェでの暮らしが魅力的に見えるポイントをご紹介しましたが、デメリットも抱えています。ネットカフェは、一時的な滞在を目的としているため、長期間暮らすと不都合に感じることも。デメリットも把握した上で、ネットカフェ暮らしを検討しましょう。

間取りに不満が出る

ネットカフェは、居住に向いた部屋ではないため間取りに不満が出やすいでしょう。フラットタイプのお部屋で寝転んだり座ったりできたとしても、かなり狭いスペースです。また四方を壁に囲まれているため、圧迫感があります。

壁に囲まれ、窓が無いことも不満が出やすいポイント。窓がないことで考えられるのは、気分転換のしづらさです。窓があれば外の景色をいつでも気軽に眺められます。椅子から立ち上がり、眺めるために窓際へと動くだけでも気分転換につながるでしょう。

しかし窓がなければ、「リフレッシュしたい!」と思ったときには外に出向く必要があります。ネットカフェから出ることが面倒に感じる人もいるでしょう。窓がなく外からの日差しがなく、時間感覚がつかみにくい点もデメリットです。

健康面が悪化しやすい

健康面に不安が出やすい点も注意が必要です。座ったり寝転がったりして過ごすため、運動不足になりやすいでしょう。ドリンクバーで飲み物が無料で飲み放題なので、ジュースをたくさん飲んでしまうことも原因に。糖分の取りすぎによる健康面の悪化にも気をつける必要があります。

食事の栄養面の偏りも気がかりなポイントです。ネットカフェで提供される食事の味付けやや栄養バランスを見てみましょう。濃い味のものを取りすぎないよう、自分で栄養面を考えた食事をする心づもりが必要です。

周辺の音によるストレス増加

ネットカフェの中でも、完全個室の部屋なら周辺の音は気になりにくいかもしれません。一方で半個室のブース席は、完全に区切られた部屋ではありません。パーティションの上下の隙間から、周辺の物音がダイレクトに聞こえます。

部屋としての防音性能に問題があるため、長期滞在をするとストレスが溜まりやすいでしょう。部屋の前を通る人の足音、話し声、くしゃみなどさまざまな音が耳に入ってきます。耳栓やヘッドフォンの使用で、外からの音を多少和らげることは可能です。

しかし、すべての音を遮断するのは難しいもの。常に音が聞こえ、静かに過ごせないことにストレス増加のデメリットがあります。ネットカフェ暮らしでは、音によるストレスが発生することを念頭に置いておきましょう。

寝づらい

熟睡できないこともネットカフェで長期滞在するデメリットです。フラットタイプの部屋で足を伸ばして寝転がれたとしても、布団は用意されていません。マットかシートの上で休むだけです。柔らかい布団の上で寝れば、翌朝は疲れが取れてすっきりと目覚められるもの。

しかしマットの上で寝転がるだけでは、快適な睡眠がなかなか確保できません。夜中に何度も目が覚め、ぐっすりと眠るのが難しいため、どうしても疲れが取れにくいでしょう。長期滞在を続けると、疲れがどんどん体に溜まっていきます。

建物内に照明が、常に点いていることも眠りを妨げます。夜に利用する人のことを考え、明かりが24時間点灯。昼間より明るさは抑えてあっても、パーティションの隙間から通路を照らす明かりが漏れてきます。「部屋が明るいと眠れない」方は、ネットカフェで寝るのは苦労するかもしれませんね。

暮らしに必要な設備が不十分

シャワー設備のあるネットカフェを選んで、長期滞在をすれば体の清潔感は保てます。しかし湯船にゆっくり浸かって、1日の疲れを取りたいと思っても、お風呂がないネットカフェ暮らしではできません。

シャワールームはネットカフェ利用者が使うものなので、自分のタイミングで好きなようにはできません。入浴の難しさがネットカフェ暮らしのデメリットです。洗濯機の利用時も同じです。利用者同士の譲り合いの気持ちを忘れずに生活をしましょう。

キッチンがないため、食事は常に外食です。自炊ができないこともネットカフェ暮らしのデメリットに。外食が続く日々に、健康に良いものを作って食べたいと思っても、キッチンがないネットカフェではできません。料理が好きな方にとって、キッチンがない暮らしは大きなストレスではないでしょうか。暮らしに必要な設備が不十分な点をきちんと認識した上で、ネットカフェでの長期滞在を検討してくださいね。

オプション料金発生などにより、割安感が薄れる

1泊2,000円前後で利用できるネットカフェですが、長期滞在すると割安感が薄れます。シャワーや洗濯機、冷蔵庫などの利用料金や滞在に関するオプションなどを含めると、1ヶ月の生活費は高額に。また食事はすべて外食なので、コストがかさみます。

ネットカフェで1ヶ月暮らしたときにかかる生活費を算出しました。

種類 費用目安(1ヶ月分)
フリーパス 80,000円
シャワー 無料の場合が多い
コインランドリー(乾燥込み) 12,000円
冷蔵庫使用料 3,000円
外食費 45,000円
合計 140,000円

フリーパスやネットカフェ内にある設備利用料は店舗によって異なるので、あくまでも目安です。コインランドリーの使用回数を減らしたり、外食費を節約したりして生活費を抑えることもできます。しかし、それでも1ヶ月10万円は超えるケースが多いでしょう。通常の賃貸物件に暮らすのとほぼ変わらない生活費が必要ですね。

1ヶ月以上の長期滞在なら「マンスリーマンション」を要検討

1ヶ月以上の長期滞在をするなら、マンスリーマンションを検討してみませんか。マンスリーマンションなら、ネットカフェやホテルでの長期滞在で気になるデメリットをカバー。快適な長期滞在が可能ですよ。

ネットカフェは、余暇を楽しむコンテンツが豊富にありドリンクも飲み放題なので、暮らしやすそうだと思う方もいることでしょう。ネットカフェは、完全に区切られた個室ではないケースも多いものです。寝ても疲れが取れない、物音が気になるなどストレスが溜まりやすいデメリットもあります。安いと思っていても、コインランドリーや冷蔵庫など設備を使うと、生活費がどんどんかさむでしょう。

長期滞在で思い浮かべることの多いホテル暮らしを選んだときもデメリットがあります。何と言っても、宿泊費の高さが一番の懸念ポイントではないでしょうか。ネットカフェと同様、キッチンや洗濯機がないので、食費やその他の生活費がかかりがちです。

マンスリーマンション暮らしのメリット

1ヶ月以上の長期滞在する場として、マンスリーマンションを選ぶメリットをここではご紹介します。マンスリーマンションは、ネットカフェと通常の賃貸物件の両方のメリットを得られる部屋です。ぜひ、検討してみてくださいね。

普通の賃貸と同じように暮らせる

長期間滞在するなら、ストレスなく過ごせる空間を選ぶことはとても大切です。マンスリーマンションのメリットは、普通の賃貸物件のような暮らしができること。室内にキッチンやお風呂があり、洗濯機も設置済みです。

自分の好きなタイミングでお風呂に入ったり、食べたいものを調理したり、自由に暮らせます。部屋にあるベッドスペースでは、柔らかい布団の上でぐっすり眠ることも可能。ある程度の広さは確保されているので、ネットカフェで過ごすより、圧迫感もありません。

室内には窓があるため、外の景色を眺めて気分転換ができます。窓を開けて室内に風を通したり外からの日差しで照明なしで過ごしたり、「普通」の暮らしが可能です。2面採光ができる間取りもあるので、開放感がある部屋で暮らせますよ。

ネットカフェのような手軽さがある

通常の賃貸物件では、家具家電を買いそろえるため初期費用がかなり必要です。入居のために引っ越し業者を手配したり日程を考えたりするのはとてもたいへんですよね。入居してからもしばらくは片付けが忙しくなかなか落ち着けないでしょう。

マンスリーマンションは、生活に必要な家具家電がすべてそろっています。冷蔵庫や洗濯機、ベッドに調理家電などが部屋にあるので、入居したその日から普通の暮らしがスタート可能。ネットカフェ暮らしのように、カバン1つで引っ越しができます。

「大掛かりな引っ越し作業はたいへんそう、自分にはできない」

このような悩みからネットカフェでの長期滞在を考えている方にこそ、マンスリーマンションはおすすめです。引っ越し作業で持ち込みが必要なものは、自分の身の回り用品ぐらいでしょう。布団やタオルがすでに備え付けられているところも多いですが、オプション料金が発生するケースも。室内設備の充実度は、契約前に確認してくださいね。

防音性能が良い

マンスリーマンションはネットカフェよりも防音性能が良いこともメリットです。「マンスリーマンションは壁が薄いのでは?」と思うかもしれませんね。メディアで、マンスリーマンションのネガティブなイメージを報道されたこともあり、防音性能に疑問を持つ方も少なくありません。

実は、マンスリーマンションは通常の賃貸物件と同じ構造でできています。そのため「マンスリーマンションだから壁が薄い」というわけではないのです。

建物の構造は大きく分けて、木造・RC(鉄筋コンクリート)造・SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造の3つ。中でもRC造とSRC造は、防音性能に特に優れています。外からの音が聞こえにくく、音漏れも抑えられる部屋なら、ストレスなく過ごせそうですね。

通常の賃貸よりも手続きの負担が軽い

通常の賃貸物件を選ぶのをためらうのは、契約手続きが負担に感じてしまうことが原因ではないでしょうか。もしもの事態に備えて、連帯保証人も求められます。入居前の審査もあり、契約者の状況によってはかなりハードルが高く感じることでしょう。

契約後、すぐに快適な暮らしができるとは限りません。自分でライフラインの開通手続きをしたり、立会いをしたり。さまざまなステップを積み重ねて、ようやく新生活がスタートできるのです。手続きの負担の重さから、仕方なくネットカフェを選ぶ方もいることでしょう。

マンスリーマンションでは保証人が基本不要です。入居審査はありますが、通常の賃貸物件よりは寛容です。また、ライフラインはすでに開通しているので、自分で手続きをする必要もありません。即入居できる物件も多数あるので、お部屋探しから入居までがスピーディーに進められます。気に入ったお部屋を見つけて、すぐに新生活が送れるのはマンスリーマンションの大きなメリットですね。

ホテルの宿泊費よりも安く契約できる物件が多い

マンスリーマンションは、ホテル暮らし同様に1ヶ月にかかる費用が高い思っていませんか。実は、ホテルの宿泊費よりも安く契約できる物件は多くあります。

ビジネスホテルは1泊5,000円程度が相場だとご紹介しました。一方でネットカフェは夜間の利用で2,000円前後。ネットカフェで1ヶ月間滞在したときのシミュレーションでは、フリーパスプランを利用し月の利用額を8万円と想定しました。

マンスリーマンションの家賃は、立地や間取りによりばらつきがあるものです。しかし10万円以下の比較的低価格な家賃も珍しくありません。ネットカフェでの暮らしとほぼ変わらないくらいの物件も多いのです。

マンスリーマンションは、水道光熱費込みの価格設定のところもあるので、トータルで見るとコスパはネットカフェより良いでしょう。食費もキッチンがある分、自炊をして外食の回数を減らすことも可能です。Wi-Fi環境が整った物件も多いので、パソコンもスマホも好きなだけ自由に使えますよ。

お得なマンスリーマンションを見つけるための3つのコツ

お得に住めるマンスリーマンションを見つけるための3つのコツをご紹介します。ホテルより安く、ネットカフェより快適に暮らせるマンスリーマンション。少しでも負担が軽い物件を見つけましょう。

郊外のエリアを選択

マンスリーマンションのお部屋選びでは、物件のあるエリアが家賃の価格に大きく影響を与えます。できるだけ郊外のエリアを選ぶと、家賃を抑えた物件に出会えるでしょう。地域別の家賃相場を一覧にしました。東京23区と23区外、名古屋市と名古屋市外、それぞれ都市部と郊外に分けて家賃相場を見てみましょう。

<東京>

ワンルーム・1K・1DK 2K・2DK 2LDK・3K・3DK
23区 7〜12万円台 10〜21万円台 17〜36万円台
23区外 4〜7万円台 6〜10万円台 6〜18万円台

<愛知>

ワンルーム・1K・1DK 2K・2DK 2LDK・3K・3DK
23区 4〜6万円台 6〜9万円台 7〜14万円台
23区外 3〜5万円台 4〜8万円台 5〜8万円台

どの間取りを選んでも、郊外エリアの方が安い物件に出会える可能性が高まります。家賃が都市部の半額以下のお部屋も。最寄り駅までの距離や築年数などによっても家賃は変動するものです。上記の表を目安に、ステキなお部屋を見つけてくださいね。

特集ページをチェック

イチオシの物件を集めた特集ページから探すのも、1つの方法です。「格安物件」や「月○円以下」のようにお得感が感じられる物件に焦点を当てた特集は、ぜひチェックしてみてくださいね。通常の検索では、なかなか見つからないお得な物件に出会えるでしょう。

特集ページは、お部屋探しをしている方が求める条件別に掲載されている場合があります。ペットの飼育可やオートロック機能付きなど、そのお部屋のこだわりごとに集めて掲載。特集ページを見ることで、自分が求める条件を満たした、より家賃の安いお部屋がみつかるかもしれませんよ。

キャンペーンを活用

会社がおこなっているキャンペーンも積極的に活用しましょう。「家賃最大50%オフ」のようなお得感たっぷりのキャンペーンが実施されている場合があります。少しでも負担が減るのは嬉しいですよね。通常なら有料オプションの家具家電をお得に借りられるキャンペーンを実施しているところもあります。

ただし契約内容によっては、特集されている割引サービスが適用されないケースもあるでしょう。注意書きをよく読み、不明点はぜひ問い合わせてくださいね。

1ヶ月よりさらに短いときの選択肢、ウィークリーマンション

マンスリーマンションは通常、1ヶ月以上の利用を想定したプランを提供しています。「住みたい」と思ったお部屋が見つかっても1ヶ月未満の契約ができないこともあるでしょう。1ヶ月より短い滞在期間を予定している方は、ウィークリーマンションを検討してみませんか。

ウィークリーマンションは最短7日から契約可能で、1日単位で利用期間を設定できます。細かくいつからいつまで利用するのかを決められるので、マンスリーマンションより柔軟性がある住まいではないでしょうか。

しかし、ウィークリーマンションでお部屋探しをする際には、デメリットにも注意してください。1日あたりの家賃は、マンスリーマンションより割高です。ウィークリーマンションを29日間利用した場合の料金とマンスリーマンションを1ヶ月利用した場合。マンスリーマンションの方が家賃を抑えられる可能性があります。利用したい期間を考えたうえで、住まいを選択しましょう。

長期滞在するならマンスリーマンションがおすすめ

家出や退職などさまざまな事情でネットカフェに長期滞在をする方がいます。漫画や動画などが充実し、滞在期間を楽しめる娯楽がたくさん。しかし防音性能が低く、布団もないネットカフェで長期滞在をしていてはストレスが溜まりがちです。運動不足や甘い飲み物の飲み過ぎによる健康面の不安もあるでしょう。長期滞在するなら、マンスリーマンションがおすすめです。

マンスリーマンションはネットカフェのように、自分の身の回りの荷物だけで入居ができます。保証人も不要で通常の賃貸物件より入居審査のハードルも低めです。ライフラインもすでに開通済みなので自分で契約する手間が省けます。

1ヶ月にかかる費用もネットカフェで暮らすのとそれほど差はありません。ホテルの宿泊費より安く住める物件も多数あります。特集ページやキャンペーン内容をチェックして、お得に住めるマンスリーマンションを探してみませんか。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。