ホテル暮らしのメリット・デメリットを徹底解説!長期ならマンスリーマンションという選択肢も。

ホテル暮らしは、かつては有名人やインフルエンサーなど、ごく一部の限られた人だけが送る生活と思われてきました。しかしテレワークが多くの企業で導入された今では、ホテル暮らしは珍しい選択ではありません。

今回の記事では、ホテル暮らしのメリットとデメリットを詳しく解説します。また、ホテル以外の住まいも合わせて考えてみましょう。たとえばマンスリーマンションという選択肢。ホテル暮らしとの違いについてご存じでしょうか。理想の暮らしができる住まいを見つける参考にしてください。

ホテル暮らしとは

まずは、ホテル暮らしとはどのような生活スタイルなのか知ることから始めましょう。またなぜホテル暮らしを選ぶ人が増えたのか、その理由もご紹介します。

ホテル暮らしとはどのような生活?

ホテル暮らしとは、旅行時の宿泊のように短期間だけ泊まるものではありません。ホテルに長期間、連泊して暮らすことを示します。

ホテル暮らしは、自由な働き方ができる可能性を持つ生活スタイルです。ワーケーションという言葉を耳にした方もいるのではないでしょうか。ワーク(働く)とバケーション(休暇)を合わせた働き方のことです。たとえば、リゾート地や観光地の近くのホテルを選んだケースを考えてみましょう。リモートで仕事をしながら合間に、ご当地グルメを楽しんだり海や山の自然を体感したりしてリフレッシュができます。

働く環境が変わり、非日常感を味わえるので、毎日が新鮮な日々。ストレスの軽減に期待ができますね。また、適度なリフレッシュが仕事へのモチベーションアップに繋がったりすてきなアイデアを生み出したりするでしょう。

ホテル暮らしを選ぶ人が増えた理由

芸能人などのごく一部の人だけがすると思われてきたホテル暮らしは、なぜ一般層にも広がり始めたのでしょうか。やはり、2020年頃から世界的に大流行した新型コロナウイルスの影響が大きいと考えられます。

人同士の接触を減らすため、多くの企業がテレワークを積極的に導入しました。その結果、会社へ行かなくても仕事可能な環境が出来上がったのです。出社しなくても働けるなら、自分の好きな場所で暮らしたい。そのように考える方が増えたため、一般層でもホテル暮らしへの興味が増したのでしょう。

また、ホテル側の後押しも考えられます。新型コロナウイルスの感染拡大により旅行客が大幅に減った地域も。その痛手を少しでもカバーするため、長期滞在プランを出すところが増えています。

ホテル暮らしの5つのメリット

ホテル暮らしに興味はあるけれど、実際にどのようなメリットがあるのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、ホテル暮らしのメリットを5つご紹介します。賃貸物件では体験できないものばかりです。

通常の賃貸物件では必要な手続きや手間が省ける

賃貸物件に住むなら、契約書にサインをしたり敷金礼金を払ったりなどの手続きが必要です。水道や電気、ガスなどのインフラの契約も自分でしなくてはいけません。引越し日に合わせて開通または開栓の手続きをし、場合によっては立ち会いも必要でしょう。入居する前後は慌ただしく過ごす方も多く、さまざまな手続きに追われ億劫に感じることも。

しかしホテル暮らしなら、通常の賃貸物件で必要な手続きや手間が省けます。ホテルの部屋はインターネットから簡単に予約が可能です。水道や電気はすでに使える状態。自分で手続きをする必要がありません。

ホテルは清掃担当者がいます。タオルやシーツなどのリネン類の交換や室内の掃除を1週間で1、2回程度おこなってくれるのです。清掃日に合わせてゴミ箱の中もきれいにしてもらえます。「掃除をしなくては・・・」というプレッシャーから開放され、ゴミの回収日を気にしなくて良いので、快適な日々を送れるでしょう。

初期費用が削減できる

敷金や礼金が必要な賃貸物件では、それぞれ家賃の1〜2ヶ月分かかるケースが多いでしょう。たとえば家賃が10万円の物件なら、契約時に敷金と礼金として20〜40万円の支払いが必要です。そこに前払い家賃や保険料なども加算。入居するだけで数十万円もの費用が発生してしまうのです。退去する際にも、室内の状況によっては退去費用を求められる場合もあるでしょう。

引っ越しや退去にかかる費用も削減できることもホテル暮らしの魅力です。ホテル暮らしを辞めても、退去費用を請求されることもありません。

新生活をスタートするなら、必要な家具家電の購入をしますよね。数十万円もかかる初期費用にプラスして出費がかさみ、かなりの負担に。しかしホテル暮らしでは、家具家電が室内にすでに用意されています。通常の賃貸物件では負担になる出費が、ホテル暮らしでは発生しません。

固定費の削減ができる

ホテル暮らしなら水道光熱費がかからない点も大きなメリットです。賃貸物件ではまったく使わない月があったとしても基本料金は発生します。使ったらその分の使用料金が請求されるものです。総務省がおこなった2021年の家計調査によると、1人暮らし世帯の1ヶ月にかかる水道光熱費の平均値は約10,000円でした。

夏や冬など外の気温が厳しいときは、電気代の節約を意識した温度設定にする方もいることでしょう。暑いからといって設定温度を大きく下げると、その分の電気代がかさんでしまいます。しかしホテル暮らしでは、水道光熱費を気にする必要がありません。電気代を請求されないので、室内を常に快適な温度にできます。

テレワークをするには、インターネット回線も必要ですよね。インターネット回線を賃貸物件で契約した場合は、月に3,000〜5,000円程度の料金がかかります。ホテルには無料のWi-Fiが用意されているところが殆ど。通信環境が整っているため、自分で契約する必要がなく使用料金も発生しません。ホテル暮らしなら固定費がかからないのは、とても嬉しいポイントではないでしょうか。

駅や観光スポットなどが近い好立地

ホテルは駅や観光スポットなどに近い好立地に建っているケースが多くあります。駅に近いホテルは休日のお出かけがしやすいため、アクティブに活動したい方にぴったりです。普段はテレワークで仕事をしている方の中には、週に1回や月に1回といった頻度で出社をする場合も。駅に近いホテルでの生活は交通の利便性が良いので、たまにある出社への負担を少しでも軽くできそうですね。

観光スポットに近い立地は、気分転換のしやすさがメリット。仕事の合間や終わった後など、自分のタイミングで好きな場所へ出かけられる暮らしをしませんか。ホテルの立地は、海や美術館、お城など自分の好きなスポットがすぐそば。時間をかけて観光スポットまで出向かなくても良いので、ストレスを溜めにくい生活が送れるでしょう。

たとえば海の近くに住む場合。仕事に一区切りついたタイミングで、ビーチで泳いだり壮大な海を眺めたりできますね。適度に気分転換ができるので、仕事へのモチベーションが維持しやすいでしょう。

利便性の良い立地のホテルは、通勤のしやすさ以外の魅力も考えられます。大型の商業施設が集まるエリアへもアクセスしやすいこともホテル暮らしのメリットではないでしょうか。ショッピングやグルメ、映画鑑賞などが趣味の方にとっては、商業施設へのアクセス性の良さは大切なポイントですよね。

余暇の時間を満喫するために好立地のホテルで生活を送りませんか。気軽にアクセスできる商業施設内で自分の好きなことを思いっきり楽しめますね。

ルームサービスやホテル内の設備の利用

ホテルならではのサービスを受けられる点もメリットでしょう。ルームサービスは、客室に居ながら食事や飲み物の注文が可能です。室内へスタッフが食事を届け、テーブルにセッティングをします。部屋の外に出ないため、服装はラフな格好で問題ありません。室内でゆっくりくつろぎながらの食事ができますね。食べ終えたあとの片付けは、廊下のワゴンに食器を運ぶ、もしくは食べ終えたことを内線で連絡するだけです。

プールやジム、サウナなどのホテルの設備の利用もできます。実際に通おうと思うと、場所探しや手続きが面倒に感じることもあるでしょう。しかし、ホテルの設備を宿泊者は気軽に利用できます。フロアの移動だけでプールやジムに通えるのはとても楽ですよね。

ホテル暮らしの4つのデメリット

至れり尽くせりのホテル暮らしですが、デメリットが大きく4つあります。ホテル暮らしに興味を持ったら、デメリットも把握しましょう。マイナス面も理解したうえで、ホテル暮らしをするのかしないのかを検討してくださいね。

コストがかかる

ホテル暮らしの1番のデメリットは、コストがかかることです。初期費用はかかりませんが、日々の生活にはお金が必要です。宿泊代以外に支払いが発生することを念頭に置いておきましょう。

リネン類は定期的に交換されるので、洗う必要がありません。問題となるのは、衣類を洗いたいときです。ホテルの部屋には洗濯機が設置されていません。ホテル暮らしで洗濯をするには、方法が2つあります。その2つの方法とは、ホテルのクリーニングサービスとコインランドリー。ただしどちらの方法を利用するにしても、洗濯をするだけで費用が発生するのです。

通常の賃貸物件ならあるキッチンもホテルの部屋にはありません。食事はルームサービスや外食、コンビニなどで済ますことに。1日3食の食事代が積もり積もると、1ヶ月の食費が高額になる恐れもあるでしょう。「自炊をして節約」ができず食費を削るのがなかなか難しいため、頭を悩ませることになるかもしれません。

室内設備に不満が出やすい

賃貸物件の家具家電は自分で納得したものを置くので、不満はほぼないでしょう。しかしホテル暮らしは、室内設備の使い勝手に不満を感じやすい点もデメリットです。

たとえば、ホテルの部屋は「暮らす」ことを目的としていないため、収納スペースがほとんどありません。クローゼットやベッドサイドのチェストはあっても、収納量は少なめです。洋服やカバン、靴などを片付ける場所の確保が難しいため、不満が出やすいでしょう。

ホテルは落ち着いて眠れるよう、暗めの照明を取り付けてある場合が多くあります。照明を付けても室内は薄暗いまま。そのような状態でテレワークをすることに、ストレスを感じるかもしれません。カーテンを開け外の光を取り入れてみましょう。室内の暗さの軽減に役立ちますね。

コンビニで冷たいものを買って、冷蔵庫に入れておこうと考える方もいますよね。ホテルの冷蔵庫はコンパクトサイズで場所を取らないメリットがあります。しかしその反面、容量が小さいため、買い置きがあまりできません。買い出しに行くときには、冷蔵庫の容量を考え、少量で抑えましょう。買い出しに行く回数が自然と増えるため、そのことが面倒に感じる可能性があります。

部屋の構造に不満が出やすい

室内設備だけなく、部屋の構造そのものに対しても不満を持つ恐れがあります。室内が狭く圧迫感を感じるかもしれません。ホテルの性質上、泊まることを目的にして部屋を作っています。そのため、ただ泊まるだけなら特に狭いと感じないスペースでも、「住む」には手狭に感じるでしょう。

日当たりや窓からの眺めが良くないケースも多く見受けられます。夜に寝泊まりするだけなら、部屋の日当たりや眺めはそれほど重要ではないでしょう。しかし長期間住む場合は条件が良くない部屋はストレスになる可能性があります。

ホテルの部屋にベランダが付いているタイプはあまりありません。賃貸はベランダ付きの物件が多いので、「外の空気を吸って気分転換」ができます。ちょっとしたことでも、体を動かすのはリフレッシュにつながるでしょう。しかしベランダがないホテルでは、外の空気を吸うためにわざわざ外出する必要があります。気軽に気分転換がしづらい点に不満が出やすいでしょう。

ホテルに宿泊した翌朝、喉がイガイガした経験をした方も多いのではないでしょうか。ホテルは構造上、部屋が乾燥するため体調に変化が出やすい点に注意が必要です。

エアコンを使用すると部屋の湿度は下がります。賃貸物件は部屋の湿度が下がっても外気が入るので、喉に不調が出るほど乾燥はしないものです。しかしホテルの部屋は気密性の良い構造のため、室内の空気と外気の行き来がありません。そのため部屋がどんどん乾燥するのです。

周囲の物音も耳障りに感じることも。外を通る車や電車の音、人の話し声が聞こえてくるかもしれません。また壁が薄いホテルでは、隣の部屋からの生活音が聞こえてくる恐れがあります。

ホテルだからできないことがある

ホテルは不特定多数の人が利用する施設です。そのため、多くの人の快適さを守るルールが明確に決められています。「賃貸とは違う」という意識が大切です。

室内に宿泊者以外は入れません。友人や家族とホテル内で会うなら、ロビーやラウンジなどを利用しましょう。室内に招いて宿泊ももちろん不可です。泊まる場合は、別室の確保をホテルにお願いしてください。

長期連泊ができない場合もあります。たとえば大手の旅行サイトでは1回の予約申込みで連泊ができるのは最大9泊までとされています。10泊以上する場合は、予約を分けなくてはいけません。「5泊と5泊」や「9泊と1泊」のように分けるため手間がかかります。長期連泊プランだけを掲載したサイトもあるので、ホテル暮らしをするなら専用サイトから探すのがオススメです。

賃貸物件の中には、犬や猫などのペットを飼えるお部屋があります。「ペット飼育可」を条件は、大切な家族の一員と暮らせるのが魅力を感じますよね。しかしホテルの室内ではペットの飼育が不可です。

ホテルのサービスの1つに室内清掃があります。リネン類の交換やゴミ箱を空にするなどをスタッフがおこなってくれるサービスです。清掃中に一時退出している間は過ごす場所に困り、手持ち無沙汰になることも。

仕事をしているタイミングでの一時退出で、パソコンや書類を広げっぱなしの状態はあまり好ましくありません。機密情報が見られないよう、パソコンや書類などを片付ける必要もあるでしょう。「自分の部屋」なのに、広げっぱなしにできない不自由さが不満に思うかもしれません。

ホテル以外の選択肢。一つはマンスリーマンション暮らし

ホテル暮らしは初期費用も水道光熱費もかからない点が大きなメリットです。しかし一方で洗濯や自炊ができないことや部屋の狭さなどへの不満が出やすい点は、気がかりなポイントに。ホテル暮らしのデメリットがカバーできる住まいを検討してみませんか。「マンスリーマンション」で暮らすという方法があります。

マンスリーマンションは、1カ月以上の滞在を目的にしています。通常の賃貸物件よりは住む期間は短いタイプのマンションです。マンスリーマンションは長期出張やお試しで一人暮らしをしてみたい人など、一時的な住まいとして利用するケースが多いでしょう。

マンスリーマンションを選ぶ4つのメリット

ここでは、マンスリーマンションを選ぶメリットを4つご紹介します。ホテルでも生活するには十分なメリットがありましたが、マンスリーマンションでの暮らしについてイメージしてみましょう。

ホテル暮らしのようなメリットがある

マンスリーマンションはホテル暮らしのようなメリットがある物件です。たとえば、敷金礼金といった初期費用が不要で入居できます。初期費用をできるだけ抑えたい方にはオススメの住まいではないでしょうか。また、水道や電気、ガスのインフラの手続きも不要です。開栓や開通の手続きや立ち会いしなくても、入居した日からすぐに生活がスタートできます。手軽に新生活が始められるのは、とても助かりますね。

水道光熱費は、ホテルでは支払いが発生しません。マンスリーマンションは賃料に組み込まれているケースが殆どです。賃料とは別に請求されることもありますが、そのような場合でも料金は基本的に定額。

通常の賃貸では基本料金にプラスして使った分だけ請求されますよね。マンスリーマンションは固定費の節約ができる住まいといえるでしょう。ただし、電気代は事前に決められた上限以上を使用すると追加料金が加算されるかもしれません。契約前にプラン内容を確認しましょう。

間取りや広さを選べる

部屋の間取りや広さが選べるのもマンスリーマンションで暮らすメリットです。一人暮らし向けのワンルームからファミリー用の3LDKまでさまざまなタイプの部屋があります。生活スタイルにあわせたお部屋選びも可能です。

たとえば、仕事とプライベートで気持ちのオンオフを分けたいと考える方を例に考えてみましょう。一人暮らしでもあえて1LDK の広めの間取りを選択すると、仕事用の部屋と生活空間のリビングダイニングのようにわけることも。自分が送りたい暮らしをイメージした物件選びが可能です。

マンスリーマンションの部屋にはベランダ付きの間取りも多くあります。ちょっとした気分転換として、すぐに外へ出られるのです。夜景がきれいなスポットのお部屋なら、ベランダから夜の街並みが鑑賞できますね。

日当たりや風通しの良い間取りは過ごしやすいため、一人暮らしからファミリー層まで幅広い方に人気です。マンスリーマンションには1部屋に窓が2ヶ所ある二面採光の間取りも取り扱いがあります。「宿泊」を目的にしたホテルとは異なり、マンスリーマンションは「生活する」ための部屋なので、風通しや採光を考慮した間取りに。ストレスなく暮らすには、部屋の間取りや広さも大切なポイントです。

マンスリーマンションの収納スペースは十分な広さが確保されています。クローゼットを備え付けた間取りが殆どなので、衣類の他に大きなスーツケースも収納。すっきりと片付けられた部屋で過ごせるでしょう。

通常の賃貸のような暮らしができる

通常の賃貸のような暮らし方ができる点もマンスリーマンションの魅力です。キッチンや洗濯機がないホテル暮らしは、すべて外部のサービスを頼るしかありません。家事をしないため楽に感じるかもしれませんが、自由度がなく窮屈に思うこともあるでしょう。

マンスリーマンションには備え付けのキッチンや洗濯機を用意。自炊や洗濯を自分のタイミングで自由にできます。掃除も好きなときにできる点もホテル暮らしにはないメリットです。ホテル暮らしでは、スタッフが清掃をするのでゴミ捨てやシーツ交換などをする手間が省けますよね。

しかし清掃中は部屋を空けるため、パソコンや書類は目につかないよう片付ける必要があるでしょう。一方でマンスリーマンションは「自分の部屋」なので、掃除を中でも机の上は広げたままでも問題はありません。好きなときに掃除ができるので、体を動かして気分転換もできそうですね。

周囲の音が気になりやすい方は、ホテルよりもマンスリーマンションを検討してみませんか。「マンスリーマンションは壁が薄いのでは?」と心配する方もいることでしょう。実はマンスリーマンションの部屋は通常の賃貸物件と同じ構造をしています。

防音性の高い物件を希望するなら、建物の構造をチェックしてみてください。鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)の物件がオススメです。周囲の音が入りにくく、室内の音漏れも防ぎやすいため、静かに暮らせるでしょう。

数は少ないですが、マンスリーマンションの物件によってはペット飼育可のお部屋があります。「ペットと一緒に暮らしたい」と考えている方は、まずは問い合わせてみてくださいね。

長期滞在しやすい

長期滞在のしやすさで選ぶなら、ホテルよりマンスリーマンションでしょう。ホテルによっては長期連泊を想定していない場合もあり、予約を分けておこなう必要があるところも。一方でマンスリーマンションは通常の賃貸物件よりも短期間の契約ですが、数ヶ月や1年などのまとまった利用も可能です。

また1ヶ月以上滞在する場合、利用料金は殆どのケースでホテルよりお得に。少しでも費用を抑えたい方は、マンスリーマンションを検討してみませんか。

ホテルとマンスリーマンションのそれぞれで、1ヶ月間暮らした場合でかかる費用を一覧にしました。マンスリーマンションの家賃や生活費は、エリアにより異なるためあくまでも目安の金額です。

ホテル マンスリーマンション
宿泊費 約15万円 約10~17万円
清掃費 約4万円
食費 約9万円 約3万円
洗濯・クリーニング代 約3万円
合計 約27万円 約17~24万円

マンスリーマンションでは、入居時に清掃費を支払うケースがあります。しかし自炊や洗濯ができるため、生活費を抑えやすいでしょう。ホテルよりお得に住める暮らし方ではないでしょうか。

マンスリーマンションでの暮らしの注意点

最後に、マンスリーマンションでの暮らしをする際の注意点を2つご紹介します。ここでご紹介する注意点はホテル暮らしとも共通する内容です。通常の賃貸物件とは異なることを把握しておきましょう。

住民票の移動不可

マンスリーマンションは通常の賃貸物件よりも短期間の滞在を目的としているため、住民票の移動ができません。これはホテル暮らしでも同じです。住民票は以前住んでいた自治体に残したままのため、以下のことに注意してくださいね。

  • 選挙は新しく住んでいるエリアでは投票不可
  • 免許更新は以前住んでいた自治体へ
  • 市役所で発行が必要な書類は、もともと住んでいた住所がある市役所へ

選挙や免許更新は以前の住所のところへ出向く必要があり、少し不便さを感じるかもしれません。

ただし郵便物は住民票を移動しなくても、受け取りができます。最寄りの郵便局に転居届を出すだけです。マンスリーマンションから以前の住まいへ戻るときは、忘れずに再度、転居届を提出しましょう。

来客の宿泊はNG

ホテル暮らしでは来客の宿泊はもちろん、部屋に入れませんでした。マンスリーマンションでは一時的な滞在はできますが、来客の宿泊はできません。

通常の賃貸のお部屋に友人や親が遊びにきたとき、泊まってもらうこともあるのではないでしょうか。マンスリーマンションでは、宿泊ができない点に注意してください。来客を泊めると、「契約した人数以上で部屋を利用した」と会社に捉えられてしまうのです。契約違反になるため、来客の宿泊はできないとされています。

もし契約違反が会社に発覚すると、どのような事態になるのでしょうか。宿泊した人数分の追加料金を支払うだけで済むケースもあります。しかし最悪の場合、強制退去させられてしまう恐れも。せっかくの快適な暮らしが突如終了を迎えるのはつらいですよね。決められたルールはきちんと守りましょう。

ただし、宿泊ができないのは会社に無断でおこなう場合です。事前に来客の宿泊について、相談しましょう。許可が得られると、宿泊が可能です。

マンスリーマンションはホテルと賃貸のいいとこ取り

コロナ禍の影響もありテレワークの環境が整い、一般層にもホテル暮らしが広がってきました。自分の好きな場所やリゾート地のホテルで生活するスタイルは、気分のリフレッシュがしやすい暮らし方です。初期費用や固定費削減などのメリットがあります。しかし食費やクリーニング代といったコストがかかり、室内設備に不満が出やすいデメリットを抱えています。

ホテル暮らしのデメリットがカバーできる住まいとして、マンスリーマンションを検討してみても良いでしょう。マンスリーマンションはホテルと通常の賃貸のいいとこ取りができる物件です。間取りや広さが選べ、長期滞在も可能。ホテル暮らしと同様に、初期費用や固定費の削減もできます。「自炊、掃除洗濯が自由にできない」ホテル暮らしのデメリットをカバーし、通常の賃貸のような生活も可能です。

住んでみたいと思ったエリアは、マンスリーマンションを選んでみませんか。お部屋探しから入居までの手続きが楽にでき、少ない荷物で引っ越しができますよ。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。