DINKSとしての生き方。選ぶべき住まい・マンションとは?
夫婦としてのあり方やライフスタイルは多様化してきたため、各家庭によって暮らし方は異なります。メディアで「少子高齢化」「晩婚」「共働き家庭の増加」など、ライフスタイルの変化はよく取り上げられ、特集が組まれることも。専業主婦(夫)や共働き、子どもの有無など、どれを選ぶのかは夫婦の価値観によって異なります。DINKS(ディンクス)は、夫婦としての1つのスタイルです。
今回は、DINKS向けのお部屋選びのポイントやオススメの間取りなどをご紹介します。夫婦2人で暮らすからこそ、お互いを思いやり充実した時間を過ごせるお部屋を見つけましょう。
DINKSとはどんな夫婦のあり方?
そもそも、DINKSとはどんな夫婦なのでしょうか。まずはDINKSの定義を確認してみましょう。DINKSを選択しようとしている夫婦の中には「自分たちは特異なの?」と不安を持っている方もいるかもしれませんね。統計からみた最近の動向も合わせてご紹介します。
DINKSの定義
DINKSとは「Double Income No kids」を略したものです。「Double Income=2人が収入を得ている」、「No kids=子どもがいない」という意味を示しています。つまり、共働き家庭で夫も妻も収入があるが、あえて子どもを持たないと選択する夫婦のことです。
DINKSのメリットは金銭的・時間的な自由があることではないでしょうか。収入は夫婦2人だけのために使えます。旅行も外食も好きなタイミングで楽しめますよね。子育てて中断すること無く、キャリアのステップアップできる点も魅力です。
一方でDINKSのデメリットは、周囲からの視線が気になってしまうことです。やはり「結婚=子どもがいる」と考える方は多いもの。「子どもはまだ?」「子どもを持たないなら、なんで結婚したの?」のような質問に息苦しさを感じるかもしれません。
DINKSは珍しい選択ではない
DINKSは珍しい選択ではありません。夫婦のあり方は、年々多様化しています。国立社会保障・人口問題研究所が2015年に実施した調査結果を見てみましょう。日本の結婚や出産の動向について調べたものです。
<夫婦の出生子ども人数の分布>
調査年 | 0人 | 1人 | 2人 | 3人 | 4人 |
---|---|---|---|---|---|
1977年 | 3.0% | 11.0% | 57.0% | 23.8% | 5.1% |
1987年 | 2.7% | 9.6% | 57.8% | 23.9% | 3.9% |
1997年 | 3.7% | 9.8% | 53.6% | 27.9% | 5.0% |
2005年 | 5.6% | 11.7% | 56.0% | 22.4% | 4.3% |
2015年 | 6.2% | 18.6% | 54.0% | 17.9% | 3.3% |
(参照:第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)|国立社会保障・人口問題研究所)
統計上では、子どもは2人いる家庭がもっとも割合の多いゾーンです。しかし、子どもが0人の夫婦は1970年代に比べると、2015年には約2倍に増加しています。今後もDINKSを選択する夫婦は、増え続けるのではないでしょうか。夫婦のあり方は周りが決めるものではありません。自分たちの選択に自信を持ってください。
DINKS向けのお部屋の選び方
ここでは、DINKS向けのお部屋を選ぶときのポイントをご紹介します。子どもがいない夫婦2人暮らしなので、シングル向けよりは広めなお部屋を選びましょう。お部屋の広さ以外にも着目することがあります。事前にお互いの考えを聞き、条件のすり合わせをおこなってくださいね。
ライフスタイルの確認
夫婦のライフスタイルの確認をしましょう。たとえば、以下のことを考えてみてください。
- お互いの起床時間と就寝時間
- 職場までの通勤時間
- テレワークの多さ など
夜勤があるなどで生活リズムが異なる場合は、寝室は夫婦で分けた方が良いかもしれませんね。コロナ禍の影響もありテレワークを推奨する企業が増えています。テレワークがどちらか一方のみか夫婦そろってなのかにより、選ぶ間取りも異なってくるでしょう。
職場までの通勤時間は、どれくらいまでなら無理なく通えるでしょうか。お互いの職場の中間地点が理想ですが、なかなか良い物件に巡り合えないことも。夫婦の中で一方が、テレワークの日々でほぼ出社をしないなら、通勤をする方に合わせてお部屋探しもできますね。
ライフスタイルを確認することで、間取りや立地などの条件に優先順位を付けられるのです。
夫婦が快適に暮らせる間取りを選択
DINKSが快適に暮らせる間取りは、1LDK〜2LDKがおすすめと言われています。先ほどお互いに確認し合ったライフスタイルからぴったりの間取りを検討しましょう。
<1LDKの間取りがおすすめの方>
- 共働きで家を空ける時間が長いからこそ、一緒にいたい
- 生活リズムがほぼ同じ もしくは 違っていても気にならない
- 生活リズムが異なる
- 夫婦そろってテレワークが多い
<2LDKの間取りがおすすめの方>
- お互いの趣味や一人の時間を尊重したい
- 生活リズムが異なる
- 夫婦そろってテレワークが多い
間取り選びに迷ったときは、上記のおすすめのタイプをぜひ参考にしてくださいね。2LDKよりもさらに広い、3LDK以上の間取りはDINKSにはあまりおすすめしません。ファミリー向けの間取りは夫婦2人暮らしでは、広すぎて部屋を持て余してしまいます。
物件の立地も要チェック
共働き夫婦だからこそ、周辺環境の充実度が大切です。最寄り駅まで徒歩数分でアクセスできると、それだけ通勤時間が短縮できます。駅までの近さの他にぜひチェックしておきたいのは、近隣のスーパーの営業時間と飲食店のテイクアウトの有無です。
たとえば19時閉店と24時間営業のスーパーで比較してみましょう。どちらの方が仕事帰りにお買い物しやすいでしょうか。19時閉店だと会社帰りに立ち寄りたくても、間に合わせるのが困難な方は多くいるでしょう。しかし遅くまで開いているスーパーがお部屋に近いと、仕事で遅くなった日でもお買い物が可能です。
またテイクアウトに対応した飲食店の多さもお部屋選びのポイントの1つ。仕事で忙しく、自炊をしている時間がないかもしれません。外食をしても良いですが、テイクアウトがあれば、部屋でゆっくりくつろぎながらおいしいご飯が食べられます。
一戸建てのメリットとデメリット
お部屋選びのポイントを参考に、実際に物件を探してみましょう。DINKSが一戸建て住宅を購入した場合のメリットとデメリットをご紹介します。
メリット:自由度の高さ
一戸建て住宅に住む最大のメリットは、賃貸よりも自由度が高いことです。夫婦それぞれが部屋を持てたり、こだわりを反映したりができます。庭へつながるリビング前にウッドデッキを作ったり、インナーガレージを取り入れて愛車がいつでも眺められるような間取りにしたりと、可能性は大きく広がるでしょう。
また生活スタイルの変化などから間取りを変更したくなったら、夫婦の好きなタイミングでリフォームもできます。ペットと一緒に暮らしたい夫婦も一戸建てはオススメです。賃貸物件でもペット飼育可のお部屋はありますが、選択肢は少ないのが現状。一戸建て住宅なら制限がありません。
資産が持てることも一戸建て住宅に住むメリット。不動産は立派な資産です。老後の備えとして安心感があり、年をとっても住む場所の確保ができます。
デメリット:住み替えのハードルが高い
一戸建て住宅を所有するデメリットは、住み替えへのハードルが高いことです。転勤や異動を命じられ、今住んでいるところから通勤できなくなった場合を想定してみましょう。売却や第三者に貸し出すなどの方法がありますが、賃貸物件に比較すると引っ越しへのハードルが高く感じられるのではないでしょうか。全国を転々と異動する方が一戸建て住宅を保有するなら、転勤の辞令が出ない年齢になってからが良いかもしれません。
自分たちでメンテナンスが必要な点も一戸建てのデメリットです。定期的に点検を実施したり突発的な修繕に備えた資金を蓄えたりなどが必要でしょう。
賃貸物件のメリットとデメリット
賃貸物件に住むメリットとデメリットを見てみましょう。一戸建てのメリットとデメリットも合わせてチェックしたうえで、どちらの暮らし方が自分たち夫婦に向いているのかを検討してくださいね。
メリット:引っ越しが気楽にできる
引っ越しが楽にできることが賃貸物件のメリットです。急な転勤やライフスタイルの変化により、今とは異なる立地のお部屋で暮らしたいときに、一戸建て住宅よりは気軽に次の住まいへ引っ越しができます。
賃貸物件では住宅ローンの負担がありません。もちろん、賃貸物件には家賃は発生していますが、支払いが苦しくなったら別のお部屋へ引っ越すことで負担を軽減できます。転職や残業時間の減少、ボーナスカットなどで収入が減っても、住宅ローンは返済が必要。返済が滞るリスクのない安心感は、賃貸物件だからこそです。
共働きの夫婦を支える内装設備が充実したお部屋で暮らせるのも賃貸物件の魅力ではないでしょうか。共働きで日中は不在にしがちなのでセキュリティ面は重視したいところ。オートロックや防犯カメラ付きのお部屋があります。宅配ボックスがあると、再配達の手間が省けるため、共働き夫婦にはぜひ検討しておきたい設備です。
デメリット:資産にならない
賃貸物件は家賃を払い続けても、自分たちのものにはなりません。そのため将来性に不安が残ります。年齢を重ねると賃貸契約をしようにも断られてしまったり契約更新による家賃アップにより負担が増えたりなどが懸念されるでしょう。老後の暮らしに困らないよう、早いうちからの資金計画が必要かもしれません。
DINKS向けの賃貸物件は、日当たりがそれほど重視されていない可能性があります。共働きで日中はほとんど家に居ない場合は、日当たりが良くなくても気にならないでしょう。しかしテレワークが多めのライフスタイルなら、賃貸物件の日当たりも忘れずチェックしてくださいね。
DINKSにはマンスリーマンションが便利!その理由とは
一戸建て住宅と賃貸物件のメリットとデメリットをご紹介してきましたが、マンスリーマンションを候補に入れて検討してみませんか。DINKSにはマンスリーマンションが便利な理由を3つご紹介します。
お試し住みができる
マンスリーマンションならお試し住みが気軽にできる点が最大の魅力です。たとえば、以下の悩みを抱えている方はぜひマンスリーマンションを検討してみましょう。
- 1LDKと2LDK、どちらが良いか決められない
- 住んでみたいエリアが複数ある
気になる間取りやエリアは、悩むより体感してみるのがおすすめです。実際に住むことで、住みやすい住みにくいが明確に。明確になれば、次のお部屋探しでは気に入った方を条件にして探せば良いですよね。
マンスリーマンションでは、さまざまな内装設備が体験できます。システムキッチンがあるお部屋での家事のしやすさを体験したりガスコンロとIHコンロの火力の違いをチェックしたりなど、たくさんお試しが可能です。
自由な住み替えができる
マンスリーマンションは住み替えへの自由度が高いこともDINKSにとっては便利な点です。通常の賃貸物件では、短期での退去は違約金が発生したり引っ越しのたびに敷金礼金を支払ったりと金銭面の負担が重くのりかかりますよね。敷金や礼金は不要で、居住期間は1カ月といった短期間も可能です。ライフスタイルの変化やお試し住みなど、目的に合わせて自由な住み替えができます。
また家具家電がそろっているため、引っ越しが楽にできることもマンスリーマンションのメリット。衣類や仕事道具など少ない荷物の持ち運びだけで新生活がスタートできます。
好立地の物件が多い
夫婦2人の時間がより充実できる、好立地の物件の多さもマンスリーマンションの良いところです。最寄り駅へ徒歩数分でアクセスできるだけでなく、オススメスポットに近い物件が多くあります。
お部屋から徒歩で近隣のオススメスポットへ。夜景を見に行ったりお花見をしたりなどが気軽にできます。DINKSだからこそ「今からお出かけしよう」といった思いつきの行動も楽しめますね。
仕事もプライベートも充実!DINKSにはマンスリーマンションがおすすめ
一戸建てと賃貸のどちらがDINKSに向いているのかは、ライフスタイルや重視したい条件により異なります。どこのエリアを選ぼうか、どんな間取りにしようかといった点からも迷いは尽きません。一戸建てより賃貸の方が気軽に住み替えができますが、引っ越しにはたくさんの費用がかかり負担になるものです。
DINKSにはマンスリーマンションがおすすめです。お試し住みができ、住み替えも気軽にできます。敷金と礼金が不要なので初期費用を抑えて、新生活をスタート。お部屋近くのオススメスポットを訪れて、2人の時間を満喫できます。家具家電がそろったマンスリーマンションでお部屋探しをしませんか。