街歩き「常滑」|招き猫が見守る街。大型ショッピング施設が近く、お買い物に便利|vol31

暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は常滑駅の周辺を散策してみました。

常滑駅は空港へのアクセス良好!

常滑市の中央エリアに位置する常滑駅には、名鉄常滑線と名鉄空港線が通っています。常滑駅より北は常滑線で、名鉄名古屋駅までは約30分でアクセス。常滑駅より南、終点の中部国際空港駅(セントレア)までの路線が空港線です。セントレアまでは約3分でアクセスできます。

常滑駅改札。エスカレーターを上り、左右にわかれて各ホームへ。

常滑駅の隣にある「多屋駅」と「りんくう常滑駅」は無人駅です。そのため、何か困ったことが生じたときは備え付けの電話で管轄の駅へ連絡をします。しかし常滑駅は市の中心の駅ということもあり、駅員が常駐。聞きたいことやトラブルがあったときでも、すぐに対応してもらえるので安心して利用できますね。

改札正面の通り。レトロな雰囲気が漂います。

改札前には、観光案内所やドラッグストアなどが並ぶ通りがあります。観光案内所内にはギャラリーコーナーがあり、さまざまな作品を展示。常滑焼や招き猫、書道作品などが飾られ、静かなひとときを過ごせる場所です。

常滑駅東口の様子。コインパーキングが複数あります。

常滑駅の東側に広がる駐輪場

駅の東口はコインパーキングや駐輪場が広がっています。駅までの交通手段として自転車を利用する方には、とても重宝されている駐輪場。今は仮設駐輪場ですが、今後は駅周辺を整備する計画もあり、どのような姿になるのか期待が高まります。

駅の西側のバスロータリー

駅の西側はバスのロータリーとタクシー乗り場です。バスは知多バス2路線、コミュニティバス4路線の6路線が運行しています。

  • 知多バス:「知多半田駅行」「中部国際空港行」
  • コミュニティバス:「常滑中部・市役所線」「ボートレースとこなめ周遊線」「常滑南部・上野間線」「常滑南部・武豊線」

常滑市役所と市民病院は、駅から2キロほど離れているため徒歩では時間がかかり行きにくい立地。しかし「常滑中部・市役所線」があるので、10分ほどでアクセス可能です。コミュニティバスは無料で利用できます。

駅の西側は商業施設が充実

2018年10月にオープンしたミュープラット常滑

常滑駅の西側には商業施設の並ぶ「ミュープラット常滑」があります。駐車場が隣接され、車でのアクセスも良好です。スーパーや飲食店、コンビニなどがあり、日々多くの人でにぎわいます。駐車場はコインパーキングなので有料ですが、スーパーでお買い物をすると優待サービスが受けられますよ。

店内商品の安さが魅力のスーパー、「マルス」

常滑駅周辺のお買い物スポットといえば、ミュープラット内にあるマルスです。マルスはお買い得価格の商品が豊富で、お財布に優しいのが魅力のスーパー。商品の展示方法が独特なので、初めて訪れる方は驚くかもしれません。

常温で販売できるものはほとんど、ダンボールのまま。足元から大人の背丈ほどまで積まれたダンボールの山の隙間を通ってお買い物をします。店内の通路はカートが通れる幅はありますが、やや狭いので積まれたダンボールや行き交う人とぶつからないよう、注意が必要です。

常滑駅周辺を散策!招き猫が出迎える駅前通り

常滑市は常滑焼が有名です。観光スポットとしても人気の「やきもの散歩道」に向かってみましょう。駅の南東側を通る道へ向かうと「やきもの散歩道」の案内塔が目に入ります。案内塔が建つ通りは、常滑駅の南西にある「イオンスタイル常滑」「コストコ中部空港倉庫店」へアクセスできることもあり、日中は平日でも車通りが多めです。

バスロータリーから東へ。やきもの散歩道の案内塔

あちこちで招き猫がお出迎え

案内塔の向こう側を見ると、オリジナリティあふれる招き猫がお出迎え。案内塔の土台部分に着目してください。常滑焼で造られた焼酎瓶がデザインとして取り入れられていますね。常滑市内には、土管や焼酎瓶が建築物のデザインとして活用されていることがよくあります。街なかを散策していると、さまざまな場所で目にできますよ。

では駅前の横断歩道を渡り、坂道を登りましょう。横断歩道の先の壁画は、常滑の街並みを表現しています。煙突が何本も建っているのがよくわかりますね。

常滑の街並みを表現した壁画

とこなめ招き猫通り。招き猫をモチーフにした作家の作品を展示

壁画があるところから北へ約260メートルのなだらかな坂道は、「とこなめ招き猫通り」と呼ばれています。陶芸家や職人が作成した招き猫の作品が一列に展示。個性あふれる作品を間近で鑑賞できます。作品紹介のプレートには、招き猫に込められた願いが記載されています。健康や縁結び、出世などのご利益が授かれるかもしれませんね。

見守り猫「とこにゃん」

反対側の歩道からとこにゃんがよく見えます

通りの塀の上には、見守り猫の「とこにゃん」がいます。高さが3.8メートルもある巨大なオブジェですが、真下から見上げてもほぼ見えません。やきもの散歩道内のフォトスポットか、反対側の歩道からだとよく見えますよ。

左上の白い「常滑焼」の文字が目立つ陶磁器会館

常滑焼急須館

とこなめ招き猫通りのゴールは、陶磁器会館前交差点。右手に見える黒い建物は「陶磁器会館」です。館内では常滑焼の展示販売がおこなわれています。開館日や時間は年中無休で9時〜17時です。陶磁器会館の反対側には、「常滑焼急須館」があります。名前の通り急須の展示販売を実施している施設です。人間国宝の作品をはじめ、さまざまな急須に出会えます。

レトロな雰囲気漂う「やきもの散歩道」を散策!

陶磁器会館前には、やきもの散歩道のスタート地点の案内板があります。ここからやきもの散歩道内を散策してみましょう。

やきもの散歩道 スタート地点

やきもの散歩道内は細く入り組んだ道をしているので、初めて訪れる方は案内マップがあると安心かもしれません。このスタート地点のほかにも散歩道への入口があるので、行きたいスポットに近いところから入るのもいいですね。「とこにゃん」のイチオシフォトスポットまではここから3分ほどで行けますよ。

散歩道のいたるところに、案内プレートがかかっています。

昭和の雰囲気が今でも残る建物

散歩道内のギャラリー兼販売所。陶芸教室もあります。

建物の外観を楽しむだけでなく、ギャラリーも点在しています。気になるお店があれば、ぜひ店内に入ってみてくださいね。陶芸教室を開いているところもあるので、一度は体験してみませんか。

「陶芸を今までやったことがない」という方でも、丁寧に教えてもらえるので気軽に体験可能ですよ。自分で作った世界に1つだけ湯呑や茶碗は、愛着が湧きます。色の選択や名入れの可否は陶芸教室によって、違いがあります。自分が「ここで作りたい」と思う教室を選んでみましょう。

テレビ番組でも取り上げられただんご茶屋

だんご茶屋の名物、みたらし団子

散策をするなら、食べ歩きグルメを楽しみたいと思いませんか。そんなときにぜひおすすめしたいお店が「だんご茶屋」。スタート地点から南へ5分ほど歩いた先に見えます。テレビ番組でも取り上げられるほどの名物店です。焼きたてのだんごを食べると、醤油の香ばしい味が口いっぱいに広がりますよ。

だんご茶屋から南へ約3分でアクセスできるところに、やきもの散歩道の代表スポットの「土管坂」があります。焼酎瓶と土管が壁のように積まれた坂道です。足元は滑り止めとして土管の焼成時に出る廃材を埋め込んでいます。傾斜が少し急ですが、滑り止めのおかげで雨の日でも安心して歩けますね。

酒樽と土管が積まれた土管坂

やきもの散歩道内は坂がいたるところにあり、少し散策するだけでもいい運動に。常滑市内を見渡せる場所がいくつもあるので、景色を楽しみながら散策ができますよ。レンガ造りの煙突と住宅地が両方見えるところは、昭和と現代が合わさった興味深い景観を見せてくれます。

煙突と街並み

やきもの散歩道の中には飲食店が点在しているので、「ちょっと休憩したい」というときにはとてもありがたい存在です。飲食店が集まったエリアもあり、土管坂からは約4分で到着できます。

レトロな外観の飲食店エリア

黒を基調とした木造建築で統一され、レトロな印象です。おしゃれな外観の飲食店でランチやスイーツを味わってみてはいかがでしょうか。

文化交流の場の常滑市民文化会館

常滑駅の東にあるやきもの散歩道を散策しましたが、次は南へ歩いてみましょう。8分ほど歩くと、赤茶色のレンガ色をした大きな建物が目に入ってきました。「常滑市民文化会館」です。

常滑市民文化会館 赤茶色の外観

常滑市民文化会館の入口。中央公民館も併設。

1,000席以上の座席を保有するホールや小会議室、学習室などがある常滑市の施設です。市民の文化交流の場として多くの人に利用されています。

入口から入ってすぐの芝生広場

オブジェが飾られた広場

入口を抜けると目の前には芝生広場が広がっています。オブジェが屋外展示され、ちょっとしたギャラリーのような広場です。市のイベント会場として利用されることもあり、芝生広場はちょうど良い待合スペースですね。

常滑駅の北側を散策!夏はかき氷で有名な老舗和菓子屋

常滑駅から北へ、線路沿いに多屋駅方面へ歩きます。8分ほど歩くと、大きな瓶のオブジェを飾るお店が見えてきました。1951年から続く老舗の和菓子店の「大蔵餅」です。お店の看板商品は、よもぎ餅をアンコで包んだ「大蔵餅」。店名と同じ名前の商品は、よもぎの風味がしっかりと味わえる一品です。

のれんと日本家屋で懐かしい雰囲気を出す「大蔵餅」。

駐車場入口の看板

大蔵餅は駐車場完備なので、車でのアクセスもできます。ただし入口と出口が決まった一方通行なので注意しましょう。駐車場の入口は、お店がある「多屋町5丁目交差点」から西へ進んだところにあります。

店内は和菓子のテイクアウトカウンターと喫茶コーナーに分かれています。店内に入り、左手側が喫茶コーナーです。座席数は50席ありますが、土日や長期連休は混み合いがちに。夏季限定で来店予約ができるので、喫茶コーナーの利用を検討しているなら事前予約がおすすめです。大蔵餅の夏の名物は山盛りかき氷。大きいお椀に山盛りいっぱいのかき氷を食べて、涼みませんか。

創業70年を超える老舗ですが、新しいことをどんどん取り入れるチャレンジ精神に驚かされます。2021年には、住宅設備メーカーLIXILの榎戸工場とコラボした商品を期間限定で販売。「トイレの最中(さいちゅう)」は、思わず二度見をしてしまうような形から、メディアでも多数取り上げられました。今後もどんな面白い新商品を生み出すのか、とても楽しみですね。

空港や名古屋方面のアクセス性が良く住みやすい街

常滑駅周辺は、開発が進むことでこれからますますの発展に期待が高まるエリアです。駅の西側には商業施設がオープンしていますが、東側の開発はこれからの予定。もっと便利な駅周辺環境になることでしょう。

昭和のレトロな雰囲気が漂う「やきもの散歩道」では、高台からの景色が楽しめますね。招き猫の作品が展示された通りは、歩くだけでアートに触れ合えるスポット。常滑駅の周辺エリアは常滑焼や招き猫を身近に感じられます。中部国際空港駅へは約3分、名鉄名古屋駅へは約30分でアクセス。通勤通学がしやすく住みやすいエリアです。

「住んでみたい」と思う街があれば、まずはマンスリーマンションでお試し住みをしてみませんか。敷金礼金が不要で家具家電は備え付け。少ない荷物で手軽に入居ができます。住み心地を知るには、実際に住んでみるのが一番。どんなお部屋があるのか、ぜひチェックしてみてください。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。