「半同棲」のメリット・デメリット│賢いお試し方法とは?

「好きな人と少しでも長く一緒に居たい」

そう思ったことはありませんか?デートのたびに待ち合わせをして、楽しい時間を過ごした後は帰宅する・・・。後ろ髪を引かれる思いをしている方も多いことでしょう。パートナーの家に泊まれても、帰るときはやはり寂しい気持ちになるものです。

しかしいくら一緒に居たいと言っても「同棲」は、ハードルの高さになかなか踏ん切りが付きません。そんなお悩みを持っている方は「半同棲」を選択してみませんか。今回は半同棲についてメリットとデメリット、賢く試す方法などをご紹介します。半同棲は、同棲とお泊りのいいとこ取りができる選択です。

半同棲と同棲は何が違う?

半同棲と同棲、何が違うのかイメージがつきにくい方もいるかもしれませんね。2人がずっと一緒に暮らすのは同棲ですが、半同棲はとくに明確な定義は決まっていません。毎日ではないものの週の半分以上泊まっているなら半同棲です。不定期にパートナーの家に泊まる週2日以下の場合は、半同棲ではなく「お泊り」と呼ぶ方が多いのではないでしょうか。

半同棲は同棲とお泊り、両方の特徴を持ったものだと言えます。

同棲 半同棲 お泊り
泊まる日数(目安) 毎日 週3日以上 週2日以下
定期 or 不定期 定期 定期 不定期
生活拠点 どちらかの家 お互いの家 お互いの家
部屋に置く私物の量 多い 少なめ ほぼなし

半同棲はマイナーな選択?

「同棲」は聞くけど「半同棲」は、どちらかというとあまり聞き馴染みのない言葉だと思っていませんか。半同棲はマイナーな選択かもしれないと不安を抱く方もいることでしょう。一般の方の悩みに対し回答を募集するQ&Aサイトでは、「半同棲」というワードは2000年代に入った頃から使われだしています。「半同棲」は、ゆっくりと世間に浸透しつつある言葉ではないでしょうか。

20代や30代の既婚者のうち、だいたい2割程度が「半同棲の経験あり」と結果が出た調査もあります。同棲よりも気軽に始められるため、20代のカップルに多い暮らし方と言えるでしょう。

半同棲をするメリットは?

ここでは、半同棲をするメリットを4つご紹介します。パートナーの家と自宅の両方で過ごす時間がある半同棲のメリットを知り、今後の暮らし方をぜひ検討してみましょう。

結婚生活の疑似体験

結婚して一緒に暮らしたときの様子を体験できる点が半同棲のメリットです。結婚してから一緒に暮らすと、お互いの生活リズムの違いに戸惑うかもしれません。しかし半同棲なら1週間の半分以上を一緒に過ごすので、事前に2人の生活リズムを把握できます。

お互いの食事や家事の流れの共有もできるでしょう。今まで暮らしてきた環境が異なるからこそ、優先したいことや手を抜きたいところに違いはあるものです。2人が過ごしやすい空間を作り上げていくために、生活スタイルを確認する場は必要に。そのためにも具体的に結婚生活をお試しできる半同棲がおすすめです。

ほどよい自由度

「好きな人と一緒に居たいけれど、たまには1人になりたい」

1人の時間を大切にしたい方にも、ほどよい自由がある半同棲はピッタリです。1週間のうち半分以上はパートナーの家で暮らしていますが、「自宅」は残ったまま。自分の時間がほしいときには、一旦帰る選択もできます。

また喧嘩したときにも同棲の場合はつらく感じることも。少し距離を置いて冷静になりたいと思っても逃げ場がありません。半同棲なら距離も時間も置いて、気持ちを落ち着かせやすい点もメリットでしょう。

同棲より気軽

同棲よりも気軽に始められる点も半同棲のメリットです。同棲はその家にずっと住むので、住民票を移さなくてはいけません。しかし半同棲は週の半分以上をそのお部屋で過ごすだけで、自宅は残っています。住民票を移さなくて良いので、同棲をするよりもハードルが低いでしょう。

ずっと一緒に居たいと思っても、実際に暮らしだしてみると「合わない」「何か違う」と思うことも。半同棲ならもし別れても、距離を置くのがスムーズです。同棲の場合は住民票を移したりたくさんの荷物を置いたりしているので、解消するのにも時間がかかります。

出費軽減

食費や交通費などの出費が減るのも半同棲のメリットです。デートをすると食事は外食することがほとんどではないでしょうか。半同棲なら家での食事が増えるため、外食費が少なめに。食事も2人分をまとめて作ったほうが、安く抑えられることが多いでしょう。

半同棲で減る交通費とは、デートの待ち合わせ場所に出向くための費用やパートナーの家へ出向くための費用のことです。半同棲で1週間の多くを一緒に過ごしているため、交通費を軽減できます。

半同棲をするデメリットは?

半同棲のメリットを4つご紹介しましたが、デメリットも見てみましょう。「こんなはずではなかったのに」と後悔しないために、どんなデメリットがあるのかを事前に把握しておくことはとても大切です。

家事やお金の負担に関する揉め事

半同棲で一番多いのが家事やお金の負担に関する揉め事が起きることです。1日や2日程度のたまにお泊りするぐらいなら、家事や水道光熱費などが家主負担でもトラブルに発展することはそれほどないでしょう。

しかし1週間のうち半分以上を一緒に生活をするなら、注意が必要です。いつの間にか家主ばかりが家事をしたりお金を負担したりする状態が「普通」になることも。家主ばかりに負担がかからないよう、半同棲する前は事前にルールを決めておきましょう。

無駄な出費

お互いが1人暮らし同士のカップルの場合、無駄な出費が増える点も半同棲のデメリットです。1週間のうち半分しか帰らなくても、自宅がある限り家賃や水道光熱費の基本使用料などが発生する点を忘れてはいけません。暮らしていなくても支払いがあるため、無駄な出費だと感じる要因に。無駄に感じるほどパートナーの家にずっと過ごしているなら、本格的に同棲ができる部屋を探したほうが良いかもしれません。

家主のストレス

半同棲は家主のストレスになる可能性もあります。最初は不定期にお泊りしていただけでも、いつの間にか半同棲になり同棲へとなし崩し的に進展するカップルも。「半同棲をしよう」とお互いが決めて暮らし始めていないため、ストレスを感じやすいのでしょう。

1人暮らし用のお部屋で2人が過ごすには、狭さも気に掛かります。自分だけのスペースがないのは意外にストレスです。外へデートする機会が減り、マンネリ化しやすい点にも気をつけましょう。パートナーを思いやる気持ちを忘れずに過ごすことが、ストレス軽減につながります。

自宅の留守期間

相手の家に居る間、自宅の留守時間が増える点もデメリットです。不在の間は郵便物や宅配便の受け取りができません。ポストの郵便物が溜まっているのは、防犯上好ましくない状況です。空き巣犯が侵入を試みるかもしれません。半同棲でパートナーの家で過ごしていてもこまめに自宅に帰り、ポストをきれいにしておく手間が必要です。

結婚後の新鮮さが減少

たまに自宅に帰る日があっても半同棲をすると、一緒にいる時間が増えます。そのため結婚しても新鮮さが減ってしまう点もデメリットです。今後結婚したときには新居に引っ越す、新しい家具を買うなど「新しさ」を取り入れてみると良いでしょう。一緒に居ると新鮮さは少なくなりますが、お互いが心地良く過ごすための歩み寄りは可能です。結婚生活では、新鮮さよりも「お互いを尊重し合う気持ち」の方が大切であることを覚えておきましょう。

半同棲をする前に決めるべきことは?

半同棲をするデメリットは、事前にルールを決めておくとトラブルへ発展しにくいものです。ここでご紹介する5つのポイントをパートナーとよく話し合ってから、半同棲へ進んでくださいね。

泊まる頻度

まず泊まる頻度を決めましょう。どれくらいのペースで一緒に過ごしたいと思うのかは個人差があります。1週間のうち泊まる頻度を決めておくのがおすすめです。またその都度、「今日来る?」と決めるのは面倒に感じるもの。たとえば「曜日を決める」「その週の始めに決める」など、2人が納得できる泊まる頻度のすり合わせをしましょう。

お金の負担

家主負担ばかりにならないよう、お金についても決めます。一緒に過ごす時間が増えると、水道光熱費は1人のときよりも増えます。日用品も食材も使ったら使った分だけ減っていくものです。パートナーの家だからといって、すべて1人の負担にするのは良くありません。費用の負担割合をしっかり決めてから、半同棲をスタートしてください。

家事の負担

お金と同じく、家事も家主負担ばかりにならないように気をつけましょう。料理や掃除、洗濯、ゴミ出しなど家事はたくさんあります。パートナーの家に泊まっていても「やってもらって当たり前」のように思うのは良くありません。片方だけに負担が偏らないよう、事前に話し合ってくださいね。「自分のことは自分でする」を心がけるのもポイントです。

私物の管理

1週間に半分以上、泊まるので自分の私物を置きたくなるかもしれません。「半同棲」だからといって、勝手に物を増やさないようにします。パートナーと話し合い、私物の置き場所や置ける量を決めましょう。いつの間にか私物がどんどん増やされていくのは、家主にとっては大きなストレスです。必要最低限のものだけを置くようにしてください。

合鍵の管理

合鍵を持つのか持たないのかを決めておくのも良いでしょう。合鍵があれば、パートナーが不在の時でもお部屋に入れるメリットがあります。ただし「自分が不在の部屋に入られるのは嫌」と思う方も。どのような考え方を持っているのかすり合わせをしましょう。

鍵は退去時に返却するものです。なくしてしまった場合はペナルティが発生する恐れもあるため、取り扱いに注意してください。

半同棲にはマンスリーマンションが便利!その理由は?

半同棲をするお部屋をどこにしようか迷っていませんか。これから半同棲をする方にぜひ、検討してもらいたいお部屋があります。それは、マンスリーマンション。なぜ、マンスリーマンションがおすすめなのか、その理由を3つご紹介します。

短期だけの入居ができる

1ヶ月、2ヶ月のように短期間だけの利用可能な点が、マンスリーマンションをおすすめする大きな理由です。半同棲はダラダラと続けていては、結婚へ踏ん切りがつきにくくなる恐れもあります。「1ヶ月だけ」のように期限を決めて暮らすのが良いでしょう。

しかし通常の賃貸物件では、敷金礼金の支払いや短期の解約不可といった問題が発生します。マンスリーマンションは敷金礼金が不要。一週間単位から利用可能で、日割り計算も出来る場合が多いです。

家具家電がそろっている

マンスリーマンションには家具家電や生活用品が完備されているので、「住みたい」と思ったらすぐに契約をして暮らし始められます。物件によりネット環境も整っているため、自分でイチから揃える必要がありません。退去時にもそのまま置いておけるので処分手続きも不要です。思い立ったらすぐに行動できる便利さから、マンスリーマンションを半同棲のお部屋に選ぶ方が増えています。

2人での生活を体験しやすい

2人で暮らすお部屋はどんな間取りが良いですか。1LDKや2LDKなど、マンスリーマンションではさまざまな間取りを取り扱っています。気になる間取りを選んで、2人の生活感を気軽に体験できる点もマンスリーマンションの魅力です。

「テレワークが多いから2LDKのお部屋が良いかも」「2人でゆっくり映画鑑賞したいから1LDKが良い」など、2人の生活スタイルに合ったお部屋が体験できます。

半同棲でマンスリーマンションを選ぶ際の注意点は?

最後に、半同棲でマンスリーマンションを選ぶ際の注意点をご紹介します。

マンスリーマンションは入居可能人数が決まっているのでしっかり確認してください。入居可能人数が「2人」であれば問題ありません。しかし入居可能人数が「1人」の場合は、一定の追加料金の支払いを求められることがあります。

2人で暮らすからといって、2人分の費用が必ず請求されるとは限りません。半同棲なので、利用しない日もありますよね。泊まる日数や利用回数次第では、お得に利用できる可能性も。詳しくは申込時に問い合わせて、確認しましょう。

半同棲はマンスリーマンションで賢くお試し!体験してみる価値あり。

半同棲は、1週間のうち半分以上をパートナーの家で過ごすものです。同棲に比べて世間の浸透度はそれほど高くありませんが、結婚前に実施したカップルは一定数います。結婚生活の疑似体験ができたり、ほどよい自由度があったりと、同棲とお泊りの両方の良いところを兼ね備えた半同棲。「少しでも長く一緒にすごしたい」と考えるカップルにおすすめです。

半同棲をするなら、短期契約のできるマンスリーマンションがピッタリ。1LDKや2LDKなどのさまざまな間取りの中から選べ、気軽にお試し住みができます。問い合わせ時に半同棲を検討していることを伝え、料金プランを確認してくださいね。マンスリーマンションのお部屋で、結婚生活をイメージしながら2人の生活を満喫しましょう。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。