街歩き「五反田」|グルメ・ビジネス拠点など新たなイメージを確立する街│vol20
暮らす前に、知っておきたい街のこと。マンスリー48のスタッフが実際に歩いて、住みやすさを紹介する「街歩きシリーズ」。今回は五反田駅の周辺を散策してみました。
「五反田」といえばどんなイメージ?
皆さん、五反田の街にどのようなイメージをお持ちでしょうか?煌びやかな夜の「歓楽街」や「高級住宅街」など、両極のイメージをお持ちかもしれません。近年ではビジネスの街としても確立し、「五反田バレー」に象徴される、新興IT企業の聖地としてのイメージも定着しはじめています。
そんな五反田周辺を巡っていると、お肉専門の飲食店が多いことに気付くでしょう。これは2駅隣の品川に全国一の規模を誇る「食肉市場」があり、新鮮なお肉が手に入りやすいためだそう。
地元商店街による「五反田肉祭り」では、商店街のグルメ人気店による「G-1グランプリ」や、五反田バレーのベンチャー企業が行きつけのお店を決める「五反田グルメドラフト会議」などの企画も用意され、かなりの盛り上がりを見せているようです。
今回はそんな新たな街のイメージを確立する「五反田」の街歩きに出かけてみたいと思います。のちほど五反田のお肉屋さんについても、たっぷりとご紹介しますよ。五反田の街の雰囲気を知りたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
意外とこじんまりしている?!五反田駅ってこんな駅
品川区の北部に位置する五反田駅は、JR山手線をはじめ、都営浅草線、東急池上線の3路線が利用できます。なんといっても山手線の停車駅のため、東京・品川・新宿・渋谷・池袋と都内の主要駅へ乗り換えなしで移動できるところが大きな強みでしょう。
また都営浅草線は、日本橋方面への移動や羽田空港へのアクセスに便利。JR五反田駅から都営浅草線への移動は、駅の構内でつながっているため、雨に濡れずに乗り換えできます。
東急池上線へは、JR山手線のホームから池上線乗り換え専用改札を利用します。歩道橋の向こう側、右手側に映るのが山手線ホーム。そこから続く連絡通路から五反田東急スクエア内にある東急池上線へ乗り換えます。
1Fの中央改札から出てしまうと、一旦外に出なければならず面倒なため、乗り換えの際は間違えないよう気をつけてくださいね。
「都会のローカル線」とも呼ばれる東急池上線沿いには、「戸越銀座」や「荏原中延」などの活気あふれる商店街や「黒湯」で知られる本格温泉が楽しめるスポットもあり、週末にぷらっとお出かけするのも楽しそうです。
JR五反田駅自体には、山手線のみが発着しており、改札は中央改札のみとシンプルな構造。出口は、東口と西口の2カ所しかありませんので、待ち合わせで迷うことはなさそうです。
電車から降りたらどしゃ降りだった…都心にいると誰しもそんな経験はあるはず。電車で通勤・通学をしていると、大きな傘は邪魔になるし、折り畳み傘は雨で濡れるとしまうのが面倒だったりします。
そんな電車の移動が多い方には、傘のシェアリングサービス「アイカサ」はいかがでしょうか?24時間借りてもビニール傘よりも安い70円で借りられます。借りる際は、アプリを開いてタッチするだけなので、借り方も簡単。東京は雨が降る日も少ないので、これさえあれば、もうマイ傘はいらないかもしれません。また16歳から22歳の方はゼロ円になる「 U22応援プラン」が用意されているそうなので、対象の方は、ぜひアプリをダウンロードして登録しておくと便利ですよ。
東口から西口へと続く通路に、イートインもできる石窯焼きのパン屋さんや、コンビニエンスストア、鮮魚店、点心酒場のPAOPAO、プロントなど、食を中心とした魅力的なテナントが揃っています。
また東口のアトレ2にはユニクロ、西口のアトレ1には、成城石井がありますので、会社帰りのちょっとしたお買い物にも便利!忙しい平日はわざわざ遠くのお店に足を運ばなくても、ちょい足しお買い物なら駅ナカだけで十分揃いそうですね。
六本木・川崎方面へのバス乗り場
東口エリアのバス停からは、「六本木ヒルズ方面」や「川崎駅ラゾーナ広場方面」、「赤羽橋駅前方面」のバスが発着します。主に五反田駅から北側エリアへの移動に便利です。タクシーはバス停の向かい、ロータリー内に待機しています。西口のバス停については、のちほどご紹介します。
ー駅周辺のお買い物環境は?ー
「五反田って住むのにはどうだろう?」
ビジネス街や歓楽街のイメージをお持ちの方からは、そんな声が聞こえてきそうです。しかし、歩いてみると駅周辺のお買い物環境は意外にも充実!スーパーもドラッグストアも各方面にあり、お買い物環境は悪くありませんよ。
欲しいものはなんでも揃う「五反田東急スクエア」
人気のアパレルショップから、雑貨、書店など生活に必要なものはほとんど揃います。また100円ショップのキャンドゥ、無印良品、KALDI、PLAZA、スターバックスコーヒーなど女性に人気のお店が網羅されているのも嬉しいところ。1Fと地下1Fには、「東急ストア」が入っているため、食材の調達にも困りません。
総菜系の品揃えが豊富なため、会社帰りのお買い物だけでなく、ランチなどの利用も多いそう。朝8時から深夜0時まで営業していますので、電車に乗る前にお弁当を買ったり、帰りが遅くなったときにも気軽に立ち寄れますよ。
お弁当も食料品も一度に調達できる!「オリジン」と「マルエツプチ」
ここは五反田駅東口から徒歩4分、ソニー通りにあるお弁当屋さんの「オリジン」と「マルエツプチ」。ちょうどお昼時に訪れたため、学生さんやビジネスパーソンの姿が多く見られました。ソニー通りには多くの飲食店がありますが、人気のお店はすぐに行列ができます。限られた休み時間にサクッとランチを購入できるお弁当屋やスーパーはありがたい存在ですね。
マルエツプチは24時間営業で、「プチ」というわりにはお惣菜や焼き立てパンなど、忙しい方にピッタリのお手軽ごはんが豊富に揃います。またもう少し駅の方へ戻るとセブンイレブン、反対に御殿山方面へ進むとスーパーマーケットの「ライフ」やローソンもありますので、その日の気分でお弁当選びも楽しめそうですよ。
意外と穴場?「ケイポート(K-PORT)五反田駅前店」
五反田駅東口を左方向へ進み、桜田通りを横断するとすぐにある「ケイポート」。少し懐かしい雰囲気が漂うドラッグストアです。薬剤師さんがいる薬局で、お薬の相談もできるそう。ただし薬剤師さんが不在の場合もありますので、相談する際は電話で確認してから来店すると良さそうです。時々セールもやっているようなので、ちょくちょく覗いてみると商品をお得にゲットできるかもしれません。
あると安心!「マツモトキヨシ」
こちらは五反田駅西口を出てすぐにあるドラッグストア「マツモトキヨシ」。朝の8時〜22時まで営業しています。このように五反田駅周辺は、スーパー、ドラッグストアに加えコンビニエンスストアもほどよく配置されていますので、生活用品の調達に困ることはありません。
ただし、駅の東口周辺は歓楽街のため、治安を不安に思う方もいらっしゃいます。住む場所を探す方は、その辺りを避けて探すと良いでしょう。
ー東口エリア-
五反田駅の東口エリアは、駅を起点に北側の「桜田通り」と東側の「ソニー通り」とV字に分かれます。「ソニー通り」は、かつてソニー本社があった場所へ続く有名な通りで、道幅も広く、人気の飲食店が立ち並ぶエリア。対して「桜田通り」は、駅周辺の雑踏は消え、美しい緑と静かな街並みが広がります。
また坂が多い立地から、電動自転車でないと自転車の移動は少し大変かもしれません。そんな二つの特性をもった東口エリアをぶらりと散策してみたいと思います。
欲望がうずまく夜のスポット「五反田ゆうらく通り」
こちらは、五反田駅のロータリーを挟んですぐの歓楽街「五反田 ゆうらく通り」。夜から営業するお店が多いため、昼間は閑散とした雰囲気です。大小さまざまなお店が軒を連ね、夜になると煌びやかなネオン街へと化します。それとは別に、お寿司がおいしいお店やドン・キホーテもありますので、男性の方は、キャッチなどの呼び込みに気をつけつつ、散策を楽しんでみてくださいね。
「ソニー通り」
ソニー通りには、たくさんの飲食店やクリニック、銀行などが立ち並びます。かつてはソニー本社へとつづく道として「ソニー通り」と名付けられたそうですが、現在は、品川駅の港南口へ移転。その後は大手企業やベンチャー企業なども注目するビジネス街へと変貌し、五反田周辺の食の需要は高まりを見せています。
お昼時は、飲食店も列をなすことが多いため、冒頭でご紹介しました、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどのお店が重宝するでしょう。
昼も夜も胃袋満足のお店「大衆食堂スタンド そのだ」
五反田駅からソニー通りを歩くこと2分、ゆうらく通りへと続く小路をのぞくと気になるのれんのお店を発見!大阪や九州で大人気の大衆食堂「そのだ」です。撮影した時間はお昼前だったため、行列こそできていませんでしたが、店内はすでに満席状態。
外観からして気になり、メニューをのぞくと「唐揚げ」「メンチかつ」、「油淋鶏」のガッツリ定食がリーズナブルな880円!なかでも1番人気のメニューは、チャーシューエッグ定食。
肉厚のチャーシューがたっぷりと盛られ、その上にとろり半熟卵、さらに唐揚げ、ポテトサラダ、キャベツのサラダがどーんとワンプレートに盛られ、ごはん、味噌汁付でこちらも880円。どうりで人気のはずです。夜は居酒屋として営業していて、月曜日〜土曜日までは11時〜23時までの通し営業。時間を気にせずおなかが空いたら気軽に立ち寄れますよ。
男性を虜にするモチモチワンタンのお店「広州市場 五反田店」
「そのだ」をあとにし、ソニー通りに戻り歩いているとすぐ目に留まったワンタン麺の派手な看板。こちらは、何個でも食べられるという、モチモチワンタン麺で人気の「広州市場 五反田店」です。アルコールも提供している中華料理店で、月曜日〜土曜日は、11時からなんと翌日4時までのロング営業。お得なランチセットも17時まで提供してくれるため、お昼休みが遅い時間帯の方でも安心です。
ワンタン麺なら「広州市場」が一番と、ここのモチモチワンタンを求めて再訪する方が多いのだそう。スープは醤油ベースと塩ベースの2種類から選べ、ワンタンは10個も入って麺がいらないほどのボリューム感です。回転率は早いけど、お昼過ぎに通りかかったら行列ができていたので、やはりここもお昼前か、ランチ時をはずして訪れるとすんなり入店できそうですよ。
では次に西口方面を散策してみましょう。
ー西口エリア-
「アトレ五反田1」の1Fはお花屋さんと成城石井、5階に歯医者さんが入っています。成城石井では、他では手に入りにくい、チーズやスパイス、スイーツなどが食べられます。会社帰りのご褒美に、おいしい食材が気軽に手に入るのは嬉しいですね。
バス停ならぬ、屋根つきタクシー乗り場
西口にはバス停ではなく、屋根付きのタクシー乗り場があります。さきほどのアトレのお花屋さんのすぐ目の前から乗れますので、雨の日もさっと屋根の下に移動をし、すぐにタクシーに乗りこめます。日中たくさんのタクシーが待機していましたが、屋根の下にはベンチもありますので、座って待つこともできますよ。
渋谷・世田谷方面へのバス乗り場
西口側のバス停は、「渋谷駅」や「世田谷区民会館」「東京医療センター」行きのバスが発着します。渋谷・世田谷方面で電車が通っていないエリアへの移動に便利ですよ。
ランチで目黒川を散策
あたたかな日差しのもと、目黒川沿いにはランチのお店を求める方の姿が見られました。桜の満開時期を逃してしまいましたが、風が吹くたびに舞う可憐な桜のシャワー。新緑の若葉と散りぎわの桜のコラボレーションもなかなか風情があります。
ここからは、目黒川沿いのお店を巡ってみましょう。
八重桜を楽しめるイタリアン「del Pesce(デル ペッシェ)」
こちらは、目黒川沿いにひっそりと佇む、隠れ家的イタリアンのお店。気取らないカフェのような雰囲気で、座席もゆったり目に配置されています。桜の季節には、店内から八重桜を楽しむこともできるそう。
派手な看板もなく、一瞬通り過ぎそうになりましたが、次から次へと女性グループの方が訪れるので、気になりメニューを見て納得!ランチタイムはA~Cの3種のパスタからチョイスでき、前菜、パン、ドリンク付きで1000円〜1,200円ととてもリーズナブル。
前菜は「えっ!こんなに?」と驚くほど、新鮮なお野菜がたっぷりと盛られていて、栄養もしっかりととれますよ。スタはちょっと太めの生パスタ。もちもち食感で、毎週メニューも変わるそうなので、何度訪れても新鮮な味を楽しめます。
五反田を代表する人気店「ミート矢澤」
五反田といえば「ミート矢澤」を外すわけにはいきません。何度もテレビで紹介され、ご存知の方も多いのではないでしょうか?ミート矢澤のお肉は、お肉の目利き職人さんによって選びぬかれた極上の「黒毛和牛」を使用しています。
品質がお墨付きなだけに、お値段もランチタイムで1,800円〜とちょっとお高めの価格設定です。けれども肉好きの方の舌を唸らせる、濃厚でジューシーな味わいとボリューム感は、納得のお値段とも言えるでしょう。
熱々の鉄板にのせられたハンバーグを見ただけで、テンション上がりますね。ミート矢澤のお肉は鮮度が高く、ミディアムレアもしくはレアでもおいしく食べられるそう。半生状態で提供されるため、自分の好きな焼き加減で食べられるのも嬉しいポイント。デミグラスソースとおろしポン酢、醤油ベースの矢澤オリジナルソースとそれぞれ3種類のソースがあり、ダブルを頼むと2種類のソースを楽しめるそうですよ。
五反田でお肉が食べたくなったらぜひ、立ち寄りたいお店です。
おいしいとんかつが食べたくなる「あげ福」
ミート矢澤のお隣にある「あげ福」。実はこちら、「ぐるなび 百名店」に何度も選出されている東京では有名なお店です。ミート矢澤の系列店だそうで、こちらもしっかりと厳選されたお肉でつくられた、とんかつやメンチカツなどがいただけます。
どれも肉厚で、「こんなおいしいとんかつ食べたことない!」という口コミが飛び交うほど感動のおいしさ!とんかつもチキンカツもメンチカツも食べたい!そんな欲張りな方には、鶏・豚・牛全部が味わえる「肉ミックス定食」がオススメです。ミート矢澤が行列の時の回避策で訪れる方もいらっしゃるようですが、今度は「あげ福」を目当てに訪れよう!と思えるほどの満足感を味わえますよ。
次は目黒川を渡って、反対のエリアへ行ってみたいと思います。
昼は定食、夜はネオ酒場「肉のウエキ」
五反田のお肉屋さん巡りはまだまだ続きます(笑)
目黒川を渡り、日陰をもとめて歩いていると男性がわんさか訪れてるお店を発見!こちらは、昼はフライ専門の定食屋さん、夜はちょい飲みネオ酒場、その上街のお肉屋さんも兼ねた昭和大衆酒場「肉のウエキ」。
店内で定食を楽しむ方や店先でお弁当を買う方とさまざまにランチを楽しむ方が訪れています。「昭和の商店街にあるお肉屋さん」がコンセプトだそうで、外観からも昭和の雰囲気が漂ってきますね。土日は昼飲みもできるそうですよ!
TOCビルは2023年春から大規模建て替え工事が開始。
肉のウエキから東方面へ進むとすぐに見えるのが、五反田駅から南北に延びる桜田通り。こちらには、ツタヤやドラッグストアの「トモズ」があります。ツタヤではコミックのレンタルも取り扱っているようです。ここからさらに南へ進むと都内最大級の複合商業施設「TOCビル」があります。
ショッピングフロアには、有名ブランドのアウトレット商品や他では見られない珍しい専門店などが揃っています。五反田駅から無料シャトルバスも出ていますので、行きは散策がてら歩いて、荷物が多くなる帰りはシャトルバスを利用すると良いかもしれません。
しかしながら、TOCビルは現在老朽化による建て替え工事の計画が進んでおり、2023年の春には解体工事がはじまります。新TOCビルが見られるのは、2027年春頃の予定。地上30階、地下3階、今よりも約1.5倍延べ床面積が広がる予定で商業施設やオフィスなどが入るオシャレな高層ビルへと生まれ変わります。これからTOCビルに足を運ぶ方は、営業時間等をご確認の上訪れてみてくださいね。
五反田でアメリカンを楽しめる「TGIフライデーズ 五反田店」
桜田通りを渡り、目黒川沿いを東へ歩いていると、なんだか気になるお店を発見!こちらはニューヨーク発祥のアメリカンバル「TGIフライデーズ 五反田店」。写真ではわかりづらいですが、店内にはすでに何人か入店待ちのお客さんの姿がありました。
人気の理由は、本場のアメリカンバルに迷いこんだかのような、ユニークな内装と、ボリューム満点アメリカンサイズのメニュー。ランチには、ハンバーガーやパスタ、レモンステーキなどどれもアメリカンサイズでワイルドな味を楽しめます。
さらにアメリカンサイズのドリンクがプラス150円で飲み放題なところも嬉しいポイント!遊び心をくすぐるダーツマシンが4台設置してあり、アメリカンな雰囲気に浸りながら、食事とダーツを楽しめますよ。グループで、ワイワイしながら、ゆっくりとお酒や食事を楽しみたい!そんな時にオススメのお店です。
至福のひとときを過ごせるイタリアン「Radicare(ラディカーレ)」
五反田はお肉だけじゃありません。
先ほどのフライデーズからソニー通りを渡り、さらに東方面の東急池上線の高架をくぐって行きます。少し歩くと見えてくる、ひっそりと佇む一軒家イタリアンのお店「Radicare(ラディカーレ)」。ここまで来ると、五反田駅よりは大崎広小路駅のほうが近いようです。
オーナーのこだわりを感じられる、ハイクオリティなランチがサラダとスープ付で1,000円とコスパも抜群!とにかく料理が美味しいと評判で、ランチタイムは12時前に来店しないと、入れないことも多いようなので気をつけてくださいね。
内装もとても素敵で居心地の良さにも定評があります。もしかしたら五反田の新たな名店として、名を連ねる日が来るかもしれません。
台湾式朝ごはんが食べられる「東京豆漿生活(トウキョウトウジャンセイカツ)」
こちらは、ラディカーレのすぐ裏手にある台湾式朝ごはんが食べられるお店「東京豆漿生活」。「豆漿」は豆乳のことで、毎朝しぼりたての豆乳をいただけます。お味はプレーン味に加えて、黒糖味やゴマの豆乳の3種類。なかでも一番の人気は「鹹豆漿(シェントウジャン)」という豆乳スープです。
台湾の朝食では、豆乳やピーナッツスープ(花生湯)に揚げパンを浸して食べる文化があるそうですよ。他にもころんとしたパンの中にたっぷりの具材が詰められた焼き饅頭「酥餅(スーピン)」や、トッピングを挟んで楽しむ台式パンの「焼餅(シャオビン)」など、台湾人が喜ぶ本格的なメニューが楽しめます。
また店内で流れる台湾のラジオも気分を盛り上げてくれますよ。テイクアウトもイートインでも、入店には整理券が必要です。人気店のため、午後からは品揃えが少なくなる場合もありますので、午前中のうちに整理券をとっておくと安心ですよ。
再び五反田駅へ戻ってきました。最後に癒やしスポットへ行きたくなったので、桜田通りから北側、高級住宅街が広がるエリアを散策してみたいと思います。
写真では少し分かりづらいですが、ここからの道のりは坂・坂・坂。
結構な勾配の坂道がたくさんあります。そのため通りかかる方の自転車をよくみると、電動自転車の方がほとんど。確かに普通の自転車で移動するのは、ちょっと難しいかもしれません。
昭和の面影を残す洋食屋さん「グリル さんばん」
住宅街を歩いていると、昭和の面影を残す味のあるお店を発見しました。こちらはテレビで何度か紹介されている洋食屋「グリル さんばん」。鮮魚フライやハンバーグステーキ、ポークカツレツなど、洋食屋さんではおなじみのメニューがリーズナブルな価格でいただけます。
最近では珍しいステンレスのお皿も、昭和感を感じられると評判です。昔ながらの優しい味付けで、ガッツリお肉のお店が多い五反田界隈では珍しい存在ではないでしょうか。ランチは日替わりメニューもあるそうなので、ご近所に住む方も飽きずに通えそうですね。「池田山公園」や「ねむの木の庭」が近くにありますので、散策の際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。
充実の設備が整う「NTT関東病院」
五反田駅から徒歩6分にある「NTT関東病院」。駅からは無料のシャトルバスも出ているため、体調不良など歩くのが困難な方には、便利に利用できます。またこちらの病院はタニタ食堂やカフェ、コンビニ、お庭など充実した設備が特徴です。受診にはかなりの時間を要するようなので、本など時間を潰せるアイテムを持参することをおすすめします。
高台に佇む武家屋敷跡「池田山公園」
前半に見てきた五反田駅付近とは、打って変わって静かな高台にある「池田山公園」。この入口付近もすでにかなりの勾配がありますが、ここからさらに緩やかな上り坂を歩いていきます。この池田山公園は、かつて江戸時代に岡山藩池田氏の下屋敷があった場所で、高台の立地にあることから、次第に「池田山」と呼ばれるようになったそうです。その後は東京電力社長邸や荏原青果社長邸と変遷したのち、昭和60年に品川区立公園として開園しています。
園内は、池泉回遊式庭園で、池は高台から見下ろす位置にあります。この日は、池の周りに花々は見られませんでしたが、梅や椿、つつじなどが植えられていて、季節を通じて美しい花々を眺められます。なかでも秋の紅葉は、都内の隠れた名所ともいうべき美しさ。紅葉シーズンには、暗闇に真っ赤な紅葉が映し出されるライトアップイベントも開催されるそうですよ。次回はぜひ紅葉シーズンに訪れてみたいと思います。
坂も多く移動が大変でしたが、爽やかな新緑と高台から望む風景にとても心が和みました。
上皇后美智子様のあたたかな想いに包まれる庭園「ねむの木の庭」
池田山公園から歩くこと約5分、「ねむの木の庭」へやってきました。こちらは、上皇后美智子様のご実家である正田邸の跡地を整備し、2004年に開園した区立公園です。「ねむの木の庭」の由来は、上皇后美智子様が高校時代におつくりになった詩「ねむの木の子守歌」から名付けられたそうです。
皇太子妃となられた美智子様へ贈られたオレンジ色の鮮やかなバラ「プリンセスミチコ」はまだ咲いていませんでしたが、園内には美智子様の和歌とともにピンクや黄色の可憐花々が咲き誇り、とても温かい気持ちに包まれました。
ねむの木の庭は、思ったよりも小ぶりな庭園でしたが、不思議と心が浄化された気分。伺った際もボランティアの方があたたかく迎えてくださり、いつも丹精込めて整備されていることが、伝わってくる素敵なお庭でした。五反田に訪れた際には、池田山公園とセットで散策してみてくださいね。
ビルの谷間の静かな公園「五反田公園」
五反田駅へと向かっていると、涼しげな木々が覆うエリアを発見。実はここは五反田公園の一部なんです。気持ち良さそうなので、この道から五反田駅へと戻りたいと思います。
遊具がちょこんとありますが、ここは大人の休憩スポットにうってつけのエリアですね。写真に映っているのは、桜の木。春には美しい桜のトンネルができることから、「しながわ百景」に選ばれています。
五反田公園は、すぐそばに五反田駅があるとは思えないほど、ビル谷間にひっそりと佇みます。遊具はほとんどなく、グランドメインの公園ですが、都心にある貴重な癒しスポットです。
駅周辺をぐるっとまわる街歩きシリーズ「五反田編」はいかがでしたか?都心へのアクセスが抜群な環境から、駅周辺には魅力的な飲食店が揃います。スーパーやドラッグストアもほどよく配置されていますので、繫華街を避ければ住環境としても良好な立地だと言えるでしょう。目黒川や池田山公園など、美しい自然の風景も感じられます。
今回街歩きをしてみて、繫華街のイメージから一転、静かな住宅街や池田山の景色も残る、情緒あふれるエリアであることを知りました。取材前の印象とのギャップに、個人的にもかなり「五反田」の魅力度がアップしました。
そんな快適な街「五反田」の住み心地を一度体感してみませんか?もっと五反田の魅力を知りたい方は、マンスリーマンションでのお試し住みがオススメです。家具や家電、生活に必要な小物もすべて揃っていますので、面倒な引っ越し作業は一切必要ありません。カバン一つでいつでもお試しできますよ。気軽に五反田ライフを体感できる、マンスリーマンションをぜひ一度チェックしてみてくださいね。