こんなことにも?マンスリーマンションの便利な使い方を大特集。
マンスリーマンションの役立つ知識をお届けする連載シリーズ。今回は「マンスリーマンションの活用方法」についてお話しします。 まず、マンスリーマンションの特徴を改めて整理してみましょう。
- ①家具、家電が既に揃っている
- ②電気、ガス、水道、インターネットなどが契約済み
- ③敷金、礼金、仲介手数料が無料
このように、入居前の「時間」と「お金」を大幅に節約できることが、一般的な賃貸物件と比較した場合の、マンスリーマンションの魅力でしたね。
>「マンスリーマンションの特徴について」はこちらの記事をお読みください。
マンスリーマンションが活躍するシーンとは、人生においてどのような場面でしょうか。詳しく紹介していきましょう。
リフォーム中の仮住まい
一つは、リフォーム中の仮住まいです。自宅のリフォーム、どれほどの時間がかかるかご存じでしょうか。内容にもよりますが、フルリノベーションの場合、着工から完成まで3~4ヶ月かかります。 工事が部分的なら、住み続けてリフォームも可能ですが、騒音やホコリ、人の出入り、水回りが使えない期間などもあり、想像以上にストレスがかかります。
よって、工事中は仮住まいで生活していくのがベストですが、家族そろって長期間ホテル暮らしというのも現実的ではありません。そこで活躍するのがマンスリーマンションです。
自宅近くのマンスリーマンションなら生活リズムを維持したまま、初期費用や引っ越しの手間を抑えて、新しい生活を望めます。家族の負担も大幅に減るでしょう。 家具は、レンタルスペースなどに退避させるのが便利です。
マンスリーマンションは単身の利用者が多く、物件も1R・1Kタイプが多く掲載されています。家族の人数にもよりますが、子供がいる世帯なら最低でも1LDK。できれば2LDKの部屋が欲しい所です。 間取りや専有面積で絞り込んでも良いですが、「ファミリー向け」「広い部屋」などの特集ページが設けられているサイトもあるので、そちらに絞って探していくとスムーズです。
大学受験、就職活動の拠点
大学受験や就職活動の拠点にも、マンスリーマンションはお勧めです。ホテルでも良いのでは?そう思われる方もいるでしょう。 ここで大切なのは「安心感」です。常に不特定多数の人が出入りするホテルは、リラックスできる環境とはいえません。出張や一人暮らしに慣れていない、若い方はなおさらです。
同じ理由で、シェアハウスやサービスアパートメントもお勧めできません。 ここは、自宅のようにゆったり過ごせる「マンスリーマンション」の利点を生かすことにしましょう。
面接の練習や、試験勉強も集中して行えますし、本番前日も気を張ることなく、ベッドでぐっすり安眠できます。さらに、自宅と試験会場を往復する交通費も抑えられます。経済的にも肉体的にもメリットが大きい選択です。
受験、就職は人生の大きな岐路です。力を100%発揮できるように、出来る限りストレスのない環境を整えてあげましょう。
あくまで短期間の滞在と割り切り、コストを優先して郊外を選ぶのもお勧めです。しかしあまりに駅から遠いと、試験会場に向かう際、思わぬトラブルに出くわす可能性もあります。できれば駅から徒歩10分以内の物件を選びましょう。
2~3月の引っ越しシーズンを除けば、全部コミコミで月6~7万円前後のキャンペーン物件も出てきます。仲の良いご友人と、2人でシェアするのも良いですね。ぜひ活用していきましょう。
一人暮らしのお試し
初めての一人暮らしは失敗の連続です。よく聞くケースをご紹介します。
- 隣の生活音がうるさくて眠れない…
- 帰りが遅く、夜道が怖い…
- 日当たりが悪くて、部屋が寒い…
- 狭いのに家具を買い過ぎ、ゴチャゴチャ…
身に覚えがある方も、多いのではないでしょうか。
一般的な賃貸の場合、高額な初期費用や、引っ越しのコストが既にかかっており、簡単にやり直すというわけにもいきません。また2年以内の解約の場合、違約金が発生するケースもあります。
初めて一人暮らしをするときは、マンスリーマンションで「お試し住み」しておくのがお勧めです。一度体験しておけば、生活する上で何を優先すべきか。「削ってよいもの」「譲れないもの」が、自分の中で明確になります。
「スーパーが徒歩圏内にあると、これほど便利とは思わなかった」
「狭い部屋は無理と思っていたが、意外と苦にならなかった」
「木造の防音性は厳しい。自分はRCマンションが向いている」
など、実際に住めば色々なことが分かってきます。
マンスリーマンションの体験を足掛かりに、自分に合った部屋を見つけましょう。
単身向けであれば物件は豊富にあります。一人暮らしの経験ができれば良いと考え、駅から少し離れた、格安の物件を選ぶのも一つの正解です。特にキャンペーンの時期は、掘り出し物がないかチェックしましょう。
また、しばらく住んで気に入ったなら、そのまま長期契約に移行することも可能です。実際にマンスリーマションに一年以上暮している方も、少なからずいらっしゃいます。 引っ越しも楽なので、飽きるまで住んでみるのも、良いかもしれません。
同棲のお試し
マンスリーマンションは同棲のお試しにも利用できます。一般的な賃貸に二人で同棲する場合、それなりに広い部屋を契約することも多いでしょう。 しかし仲睦まじく暮らしている間はよくても、修復不能な大喧嘩をしてしまい、急に家を探すことになってしまった…。それもよく聞く話です。
このように話がこじれると、お金の問題が出てきますが、賃料の高い物件だとそれだけ揉める可能性も高くなります。できればリスクは避けたい所です。
マンスリーマンションなら、敷金、礼金、仲介手数料などの初期費用が無料。利用期間の料金のみなので、無用なトラブルが発生しにくいメリットがあります。さらに家具家電が揃っており、すぐ同棲生活がスタートできるのも強みです。 3~4ヶ月の利用を目安に、「お試し同棲」で今後のパートナーをしっかり見定めましょう。
2人で暮らす以上、最低限のプライベートの確保は必要です。できれば1LDK以上、2DK・2LDKの部屋が望ましいです。やむをえず1Kを選ぶときは、出来るだけ面積の広い部屋を選びましょう。
また、
- ・セパレートタイプのバス、トイレ
- ・同時に調理ができる2口ガスコンロ
などの設備も重要です。
注意点として、サイトに掲載されている料金は基本「一人分」であり、2名以上だと多くの場合、追加料金が必要となります。問い合わせ時に、忘れず確認しましょう。
マイホーム購入前のお試し
マイホームの購入。それは人生で一番といっていい、大きな買い物です。特に立地に関しては誰もが悩みます。契約前に、少しでも不安材料は無くしておきたい所です。 周辺の治安、通勤疲労、買い物の便利さなどは、一度や二度の下見では分かりません。実際にしばらく住むのが一番確実です。
マイホーム購入前にはぜひ、マンスリーマンションを活用しましょう。住民の雰囲気や教育機関、医療機関の充実度など、短期間では調査が難しいポイントも、念入りにチェックできます。
周辺環境の調査が目的なので、「近い条件の立地」が最優先になります。マイホーム購入ともなると出費がかさみますので、マンスリーマンションの築年数や設備については、ある程度妥協しても良いでしょう。近くの物件がない場合、隣接エリアも視野に入れて探すのがお勧めです。
中~長期出張の滞在先
マンスリーマンションの法人利用で、最も多いのが「中~長期出張での滞在先」です。数日利用など短期間を除けば、基本的にビジネスホテルより安く借りられます。
それだけでなく、休日は自宅のようにリラックスして過ごせるのが、ホテルにはない強みです。コロナウイルスの流行もあり、若い方を中心に自炊する方が増えているので、炊事・洗濯ができる点も、大きな魅力になっています。
高速インターネット(固定回線)付きの物件を選びましょう。2020年のコロナウイルス流行以降、いつ出社制限が起きるか分からない社会になりました。 円滑なテレワークに、高速インターネットは必須です。オンライン会議で一人カクカクでは、目も当てられません。
ポケットWifiのレンタルを行ってる会社も多いですが、基本的に容量制限があるのでテレワークには不向きです。プライペートで動画サイトを利用していると、いざという時に低速で使えないなど、リスクがあります。
さらに、調理道具や入浴用品が充実している物件だと、入居時の手間を大幅に減らせるのでベターです。
社宅、寮としての利用
社宅や寮としての利用も根強い人気があります。家具家電付きで、引っ越しの手間がなく、必要な時に必要な数だけ借りられるので、社員、会社双方にメリットがあるからです。
特に新入社員の研修は1~3ヶ月間行われ、終了後、勤務地へそれぞれ配属というパターンが多いです。マンスリーマンションはまさにピッタリの選択といえます。 また、海外赴任から帰国した社員の一時的な仮住まいにもお勧めです。
会社へのアクセスの良さが重視されます。できる限り片道30分以内。乗り換えも1本までが望ましいです。 そして、あまりに古く衛生面に問題がありそうな物件では、社員のモチベーションも低下します。清掃の行き届いた綺麗な物件を選びましょう。
現代は20代の喫煙率は低く、男性でも20%。女性は10%以下です。禁煙部屋が選べると、なお良いですね。
<2020年 コロナウイルスの流行により、急増した利用目的>
2020年のコロナウイルスの流行、特に4月に非常事態宣言が出されてから、人々の生活は一変しました。 それに合わせ、マンスリーマンションにも新たな需要が生まれています。 いくつかご紹介しましょう。
テレワークの利用スペース
2020年、多くの企業でテレワークが導入されました。しかしここで問題となったのが「テレワークするための場所」です。
また、
- ・自宅にインターネット環境がない
- ・作業机、椅子がない
- ・オンライン会議中、生活音が入ってしまう
など、多くのビジネスパーソンにとって、自宅は快適なテレワークには程遠い環境でした。小さな子供がいる世帯はなおさらです。
そこで注目されたのが、マンスリーマンション。元々、趣味のスペースとして利用する方も一部いましたが、それがテレワーク需要により拡大しました。
マンスリーマンションのメリットは、完全に個室なため、セキュリティが万全に保たれることにあります。重要な会議や個人情報を扱う職種の場合、特に重視したいポイントです。 また、ホテルと違い空間にゆとりがあるので、PC作業にも集中して取り組める点が評価されています。
テレワークがメインなので、高速インターネット(固定回線)は必須になります。整備されていない物件も多いので、申し込み前にしっかりチェックしましょう。 また、最近はL型デスクやワーキングチェアなど、テレワーク向けの家具を揃えた部屋もあります。 机の広さ、椅子の快適さは作業効率に直結するので、作業性も重視して部屋を選びたいですね。
オンライン学習のスペース
2020年以降は多くの大学でオンライン授業が導入され、2020年12月時点では、対面と併用、または遠隔のみの授業体制が続いています。
しかし集中力を保ちつつ、自宅で授業を受けるのはなかなか厳しいものです。学生の鬱症状も社会問題になりつつあります。 一人暮らしの体験を兼ねて、マンスリーマンションで暮らしてもらおうと、両親が考えるのも、自然な流れかもしれません。 実際に授業にも身が入るようになったと、良いお声を聞いております。
テレワークと同じく、高速インターネット環境は必須です。大型デスクまでは必要ありませんが、デスク&チェアが付いた物件が良いでしょう。ローテーブルしかない部屋も多いですが、追加オプションが利用できる場合もあります。 室内写真や設備面をしっかりチェックした上で、オプション利用も検討しましょう。
別居、シェアハウスからの転居
「別居」でマンスリーマンションを利用する方も急増しています。以前から利用者はいましたが、コロナウイルスの影響により拍車がかかりました。 家族で食事を共にする時間が増えた、などプラス面もあった一方、夫婦間の溝がより深まった、というケースも残念ながらあるようです。
しかしこのような従来の別居だけでなく、
- ・勤務先が医療関係で、家族を感染させたくない
- ・基礎疾患持ちの高齢者がいて、今だけ距離をとりたい
といった、家族を守るための「前向きな別居」も目立っているのが、今までと大きく違う点です。
また、不特定多数が生活するシェアハウスでも、室内感染の懸念や、ルームメイトとの関係不和により、別の拠点を探す人が増えています。
一般的な賃貸の場合、高額な初期費用や、契約の手間がハードルになるので、審査・入居がスムーズなマンスリーマンションは、よい選択といえるでしょう。
別居やシェアハウスからの転居の場合、スピードが最優先となります。「即入居可」の物件を選びましょう。 サイト内に特設コーナーが設けられていれば、まずそちらをチェック。コーナーがない場合は、「即入居」「即日入居」などのキーワードで、フリーワード検索をしてみましょう。該当物件がヒットする場合があります。
そのほか、キャンペーン物件だけを狙うのもお勧めです。キャンペーンに掲載されている物件は「現在空室」または「間もなく空室」という可能性が高いです。 これらのポイントを抑えて、スムーズな引っ越しを実践しましょう。